士 日岳之助(20)
ちた向日



朝日岳之助 * 小林 桂樹
栗原 朋子 * 柴田 理恵
朝日 周平 * 林 泰文
房野 麻美 * 遊井 亮子
柏木総太郎 * 深水 三章
房野麻紀子 * いしだ あゆみ
前島 絹江 * 宇都宮 雅代
坂東 敏夫 * 酒井 敏也
前島 昭弘 * 藤重 政孝
藤崎 信孝 * 二反田 雅澄
藤崎 信一 * 鈴木 修平
竹之内史子 * 谷川 清美
兵藤圭太郎 * 榎木 孝明


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 姉小路 祐
脚   本 * 峯尾 基三
監   督 * 田中 登
チーフプロデューサー * 梅原 幹
プロデューサー * 服部 比佐夫
    * 大野 哲哉
    * 平松 弘至
音   楽 * 糸川 玲子





 朝日(小林桂樹)らの事務所に、控訴審での弁護を求める前島絹江(宇都宮雅代)という女がやってきた。一審の東京地裁で懲役12年6ヶ月の判決が出たこの事件は、絹江の息子・前島昭弘(藤重政孝)が勤務先の上司・藤崎信孝(二反田雅澄)をその自宅内で殺害し、室内にあった200万円の現金を持ち去ったというもの。
裁判は、人権派の弁護士・房野麻紀子(いしだあゆみ)が担当し、置いてあった金を盗んだだけという前島のために熱弁を振るったが、物的証拠、状況証拠、犯行動機の全てが揃い、しかも取り調べの初期段階で前島が犯行を認める供述をしていたことから敗訴していたのだ。

 控訴期限が迫る中、現場写真を見た朝日らは、死体の近くに来客用のスリッパがあり、買ったばかりらしいユリ“カサブランカ”が生けられていたことから、現場に第3の人物が入っていたと推理。さらに、この事実を警察が見逃していたと知り、弁護を引き受けるハラを固めた。

 東京高裁での控訴審がスタートして程なく、事件当時、現場近くの花屋でカサブランカを買った人物がいたことが判明。さらに、事件発生当時、現場の隣りのマンションに侵入して逮捕された坂東(酒井敏也)というコソ泥が偶然にも犯行現場を目撃していたことが明らかになった。
坂東の弁護を担当したのは、奇しくも前島の弁護をしていた麻紀子。兵藤の質問に対し、坂東は藤崎の部屋でグリーンのセーターを着た女が白い花を飾った後、男と言い争っていたと話した。

 ところが、兵藤(榎木孝明)は、その後、坂東の口から出た言葉に耳を疑った。なんと麻紀子はこの坂東の証言を聞き、地裁に証人申請をしていながら、なぜか急に申請を取り下げていたのだ。朝日の疑問に、麻紀子は新たな冤罪事件が発生するのを恐れて坂東に証言させなかったという。
だが、朝日は、坂東が目撃したグリーンのセーターの女が第3の人物だと確信し、さらに藤崎周辺の調査を行った。周平(林泰文)は、藤崎に竹之内史子(谷川清美)という婚約者がいることを突き止めるが、史子は事件とは結びつかなかった。

 そんな中、藤崎が働いていた会社を訪ねた兵藤は、麻紀子の娘で旅行会社に勤務する麻美(遊井亮子)が、仕事で知り合った藤崎と付き合っていた事実を掴んだ。藤崎に麻美が知らない婚約者がいたということは、麻美が藤崎を殺す十分な動機になる。兵藤はすぐさま麻美から事情を聴くが、事件当時、藤崎の部屋には行かなかったと言い張るばかり。
だが、麻紀子の別れた夫で、麻美の父親の柏木総太郎(深水三章)が、一審はもちろん、麻紀子がタッチしていない控訴審も傍聴していたと知った朝日と兵藤は、麻希子や総太郎が事件について全てを知っていると察知。麻美こそ第3の人物、すなわち犯人だと確信した。

 何としても物証が欲しい朝日らは、クリーニングから戻ったばかりの麻美のグリーンのセーターに注目して検査。その結果、セーターから思わぬ物質を検出して――。