検事  夕子(22)
意の薇』



霞  夕子 * 床嶋 佳子
木邑 直子 * 藤 真利子
佐川  恵 * 石橋 蓮司
長谷部史子 * 馬渕 晴子
長谷部浩一 * 松永 博史
須藤  剛 * 田口 主将
佐川 健一 * 久保山知洋
室谷  咲 * 佐藤 夏帆
球磨功三郎 * 斉藤 洋介
向井 検事 * 山西 道広
池内事務長 * 俵木 藤汰
中田 刑事 * 武野 功雄
乾  警部 * 菅原 大吉
霞  友行 * 村田 雄浩
霞  瑞江 * 朝丘 雪路


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 夏樹 静子
(『心のデッドスペース』より)
脚   本 * 坂上かつえ
監   督 * 猪崎 宣昭
チーフプロデューサー * 梅原  幹
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 高橋 直治
    * 元信 克則
音   楽 * 佐藤 允彦





 横浜市内にあるマンションの駐車場で長谷部浩一(松永博史)という35歳の医師の他殺死体が見つかった。長谷部は、長谷部総合病院院長・長谷部史子(馬渕晴子)の一人息子で、10年留学していたアメリカから2ヶ月程前に帰国したばかり。
現場の状況などから、犯人が長谷部の帰りをじっと待ち構えていたことが分かった。捜査陣は、川本夏美(猪浦里沙)という女子大生の遊び友達から事情を聴くが、事件とは無関係のようであった。

 病院内を捜査した結果、捜査陣は、長谷部の机の中から「鶴見で見たことは忘れろ」と書かれた脅迫状を発見。長谷部が事件の3日前に発生した別の殺人事件の目撃者だったらしいことが分かった。
この事件は、須藤剛(田口主将)という会社社長が夏美が住むアパートの近くの公園で殺された、というもの。改めて作られた合同捜査本部内では、須藤殺しの犯人が口封じのために長谷部を殺したとの空気が濃厚になった。

 長谷部の事件を担当していた夕子(床嶋佳子)は、長谷部はなぜ目撃した事件をその日のうちに警察に届けなかったのか首をひねった。

 そんな中、須藤が8ヶ月ほど前に交通死亡事故を起こしていたことが判明。死亡した少年・佐川健一(久保山知洋)の父親で、タクシー運転手の佐川恵(石橋蓮司)が捜査線上に浮かんだ。偶然、この事故を目撃した佐川は、バイクを運転していた健一には全く過失がないと主張したが、裁判所はこれを認めず須藤無罪の判決を下していた。

 夕子が訪ねた佐川は、男手一つで育てた一人息子の死からまだ立直れずにいた。事故直後、須藤は土下座して佐川に詫びたものの、結局、有名弁護士を雇って罪を免れたらしい。須藤の事件当時、客を乗せていたとアリバイを主張する佐川は、長谷部の病院には行ったことがないと話した。

 そんな中、10年ほど前に長谷部の病院の周辺で、小さな女の子に対するイタズラ事件が多発、9歳の室谷咲(佐藤夏帆)という女の子が自殺していたことが明らかになった。長谷部は事件の参考人として取り調べを受けたが、証拠不十分で釈放。その直後、逃げるようにして渡米したらしい。

 目撃した室谷咲の唯一の遺族である母親に会った夕子は、ア然となった。その母親・木邑直子(藤真利子)は、長谷部の病院で介護士をしており、事件後軽い脳溢血で倒れた史子にも接近するほど、病院内に入り込んでいたからだ。
同じ悲しみを持った佐川と直子が手を結べば、長谷部の机から発見された奇妙な脅迫状の謎も解ける。夕子は、この2人が必ずどこかで繋がっているとにらむが、その事実を掴めない。