護士 日岳之助(21)
白の三分』



朝日岳之助 * 小林 桂樹
栗原 朋子 * 柴田 理恵
朝日 周平 * 林  泰文
新山 絹代 * 南田 洋子
吉岡美奈子 * 山口 果林
新山 昌江 * かとうかずこ
新山 浩也 * 青木  康
吉岡 亮介 * 望月 太郎
榊原 研作 * 松澤 一之
兵藤圭太郎 * 榎木 孝明


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 姉小路 祐
脚   本 * 峯尾 基三
監   督 * 田中  登
チーフプロデューサー * 梅原  幹
プロデューサー * 服部比佐夫
    * 大野 哲哉
    * 平松 弘至
音   楽 * 糸川 玲子





 傷害致死の罪で起訴された新山昌江(かとうかずこ)の公判中、傍聴席にいた昌江の母・絹代(南田洋子)が突然喀血して倒れ込んだ。搬送先の病院の医師の診断によると、絹代の病状は、3年前に摘出手術をした胃がんの転移。昌江の弁護を担当していた兵藤(榎木孝明)と、絹代の入院に付き添った朝日(小林桂樹)は、実刑を受ける可能性が高い昌江に、せめて執行猶予が付かないものかと検討を始めた。

 事件は、愛人関係の清算を告げられた昌江が、その相手で、設計事務所の社長・吉岡亮介(望月太郎)の自宅を訪ね、口論の末、胸を突き、倒れ込んだ吉岡が後頭部を強打した、というもの。
当時、吉岡の妻・美奈子(山口果林)は親戚の家に行っていて留守。社員の榊原研作(松澤一之)が瀕死の吉岡を発見し、美奈子に連絡する一方、自分の車で近くの総合病院に運んだが、吉岡は脳挫傷とそれに伴う脳内出血で死亡していた。事件後、昌江が警察に出頭し、犯行を自供したことから、逮捕、起訴されたのだ。

 目撃証言を再検討した朝日と兵藤は、事件発生時、昌江がまだ現場に到着していなかったと察知。昌江が誰かの罪を被るために犯行を自供した可能性が高いと見た朝日らは、事件に隠された事実があることに気付いた。吉岡設計事務所は、美奈子の父親が始めた会社で、弟子だった被害者が婿養子になり後継者に納まった。榊原は、先代社長時代から働いている子飼いの社員であった。

 そんな中、建築家志望の昌江の一人息子・新山浩也(青木康)が吉岡の事務所で働いていたことが判明。さらに、絹代の話から、なんと浩也が吉岡の息子だというのとが明らかになった。昌江が息子の罪を被ったとにらんだ兵藤は、さっそく、“母親の介護”という理由を付けて保釈の手続きを始める。
一方、朝日は、浩也に会って昌江が置かれた状態を説明し、事実関係を明かすよう迫る。そして、朝日の心に響く訴えが通じたのか、浩也はついに犯行を自供した。

 ところが、一件落着と思いきや、浩也らの話を分析した朝日らは、瀕死の吉岡を病院に運んだという榊原の行動に30分程の空白があることに気付いた。これを兵藤から聞いた昌江は、自分で捜査を始めるつもりか姿をくらます。
そして、程なく、榊原の他殺死体が自宅で発見された。現場で昌江の指紋が検出されたことから、検察、警察とも、保釈が新たな事件を起こした、と兵藤の責任を追及し始める。

 だが、空白の30分間に2つの事件の全ての謎が隠されているとにらんだ朝日と兵藤は、懸命の聞き込み調査を開始。その結果、瀕死の吉岡を乗せて病院に向かう榊原の車に、
もう一人別の人物が同乗していたことを掴んで――。