『京金沢花咲爺人事件』



五代 凛子 * 賀来千香子
五代セツ子 * 菅井 きん
五代 善三 * 赤井 英和
松島 忠秋 * 長門 裕之
大友 警部 * ケーシー高峰
根岸 刑事 * 山西  惇
小田原美花 * 遠藤 真宙
和泉 春枝 * 宮川 花子
奈   美 * 大野 愛子
寺内さつき * 金沢  碧
小田原真一 * 勝村 政信
小田原花織 * 藤田 朋子
寺内 清隆 * ベンガル
寺内 清泉 * 神山  繁
松島 小夜 * 岸田今日子


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 大良美波子
監   督 * 齋藤 光正
チーフプロデューサー * 梅原  幹
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 高橋 直治
音   楽 * 川村 栄二





 凛子(賀来千香子)が義母・セツ子(菅井きん)に誘われ、京都の合同生け花展に行った。会場には京都生け花界の重鎮、寺内流家元・寺内清泉(神山繁)の作品を始め、寺内流とはライバル関係にある烏丸流家元の作品も飾られて華やかな雰囲気。そんな中、凛子は、寺内とは対照的な地味で小さな作品を出展した松島忠秋(長門裕之)という人物に興味を抱いた。

 松島は、以前、寺内流に所属していたが、その後どの流派にも属さず30年以上も我流を通している孤高の華道家で、花を栽培する所から全て自分でやっているとか。だが、寺内は、松島を華道家というよりただの変わり者の厭世家といってはばからない。その言葉通り、取材を申し込んだ凛子を、松島は情け容赦なく追い払った。

 凛子は、寺内家と松島家の不思議な人間関係を知った。寺内には、35年前に家出した妻・さつき(金沢碧)との間に一人娘の花織(藤田朋子)がおり、花織は、寺内の弟子・小田原真一(勝村政信)と結婚して一児を儲けていた。ところが、寺内家から出て小田原と所帯を持った花織は、なぜか子供を連れて松島家に入り浸りで、まるで家族のように過ごしていたのだ。

 そんな折、寺内が次期家元に、甥の清隆(ベンガル)を指名したのがきっかけで、小田原が花織に離婚届を手渡し、烏丸流の家元の娘・奈美(大野愛子)と結婚すると言い出した。小田原は、身の安全を図るため“さつきの秘密”を手に入れた、と余裕しゃくしゃく。以前から小田原を知る松島も再考を求めるが、小田原は全くいうことを聞きそうになかった。

 しばらくして、京都府警に、松島の家の庭に死体が埋まっている、との匿名の連絡が入った。大友警部(ケーシー高峰)らが駆けつける中、飼い犬が吠えた場所の地中から発見されたのは小田原の他殺死体。発掘現場を見ていた花織は、ショックのあまり2人目の子供を流産してしまった。

 大友警部らは、松島、その妻・小夜(岸田今日子)、飼い犬が吠え付いた寺内ら関係者から事情聴取するが、手掛かりは全く掴めなかった。まもなく、善三(赤井英和)の情報から、35年前、寺内が、松島を家出したさつきの不倫相手と疑っていたことが判明、さらに、小田原が手に入れたという“さつきの秘密”がDNA鑑定に関することらしいと分かった。凛子は、関係者の話から、松島がさつきの不倫相手で、小夜が35年前に子供を堕ろしたことを確認するが、それに関する松島らの口は固かった。

 まもなく、松島家の飼い犬の毒殺体が見つかり、その後、寺内が何者かによって殺害されて――。