『警庁鑑識班(17)』



中山 淳彦 * 西村 和彦
岩崎 鉄男 * 角野 卓造
大宮 秀則 * 清水 章吾
赤塚 良平 * ベンガル
津田  亘 * 小林すすむ
花井 博之 * 松永久仁彦
菊地 慎一 * 三浦 浩一
小倉 泰之 * 伊東 貴明
伊村 博美 * 雛形あきこ
沢村 技官 * 本田博太郎
石田 技官 * 石井 洋祐
南条 景子 * 秋本奈緒美
渋谷 紀枝 * 高橋かおり
須永  修 * 下元 史朗
笠松 誠司 * 正城慎太郎


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 武井 由美
  * 下村  優
監   督 * 下村  優
チーフプロデューサー * 梅原  幹
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 高橋 秀明
    * 木川 康利
音   楽 * 川村 栄二





 都内のマンションで、渋谷紀枝(高橋かおり)というブティックの店長が姿を消す騒ぎがあり、物色の形跡があるその部屋からは血痕が検出された。紀枝と幼なじみで現在も付き合いがあるという歯科技工士・南条景子(秋本奈緒美)の話によると、紀枝は、最近、ストーカーに付きまとわれていたとのこと。拉致か失踪かで意見が分かれる中、中山(西村和彦)ら鑑識班の面々は、ストーカーを目撃したという景子の証言を元に、似顔絵を作成した。

 この似顔絵を見た所轄の刑事の証言から、ストーカーが1年前まで警部だった須永修(下元史朗)という男らしいことが判明。捜査陣は、直ちに須永の身柄確保に向けて動き出した。須永は自分が扱った事件の関係者に近づいては、強請り・たかりを繰り返し、それが発覚して警察を懲戒免職になっていたのだ。

 ところが、この須永の他殺体が郊外のラブホテルで発見されたことから、事件は新たな段階を迎えた。中山らは、現場で、凶器と見られる置物と彫金のペンダントを、須永の車の中から、一緒にホテルに来た女の靴に付着していたとみられる少量の土砂を発見。紀枝の部屋のあった写真から、ペンダントは紀枝の持ち物らしいことが分かった。

 そんな中、紀枝の部屋で検出された血痕が、紀枝でも須永のものでもないことが判明。血痕の上に落ちていたプラスティックの削りカスが入れ歯の材料であることが分かり、景子が紀枝の“拉致事件”に関わっている可能性が浮上した。そして、景子を尾行した結果、ウイークリールームに身を潜めていた紀枝が発見された。

 菊地(三浦浩一)らの取り調べに対する紀枝と景子の供述内容には、かなりの食い違いがあった。須永殺しを否認する紀枝は、ストーカーの話を知った景子が好意で隠れ家用のウイークリールームを借りてくれた、と供述。これに対し、景子は、紀枝が一方的に部屋を借りて隠れていたと証言。さらに、景子は、紀枝に頼まれて、物盗りの仕業に見せかけるように部屋を荒らし、その際に手をケガしたと証言した。

 紀枝と須永の関わりを調べた捜査陣が注目したのは、5年前に起きた痴漢騒ぎだった。この事件は、電車内で紀枝が痴漢に遭遇し、近くにいた笠松(正城慎太郎)という教師が強制わいせつ罪で須永に逮捕された、という内容。笠松は冤罪を主張したが認められず、その後、1年もしないうちに自殺していた。菊地の聴取に対し、紀枝は、無実の笠松を自殺に追い込んだ、と須永にねじ込まれ、100万円近くも強請り取られたという。だが、現場に落ちていたペンダントの確認を求められた紀枝は、なぜか前言を翻して、犯行を自供してしまった。

 中山らが須永の車にあった土砂から検出した花粉の調査を進める中、菊地らはこのペンダントに事件解決のカギが隠されていると察知。まもなく、ペンダントが自殺した笠松のカフスボタンから作られた形見の品で、現場で発見された以外にもう1個あることが分かった。