『緊急救病院(2)』



松浦 温子 * 斉藤 由貴
島本 健一 * 伊武 雅刀
塚田美紗緒 * 国生さゆり
都倉 昌彦 * 梨本謙次郎
宇野 仁美 * 赤座美代子
深見佳代子 * 岡江久美子
滝沢 邦子 * 角替 和枝
荒木 刑事 * 三波 豊和
富岡 刑事 * 篠原さとし
藤村 真弓 * 益子 梨恵
佐々木恭子 * 伊藤 あい
内山 晴美 * 遠野 舞子
紺野美奈子 * 押田  恵
津島 千秋 * 川村 和奈


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 西村タカシ
監   督 * 広瀬  襄
チーフプロデューサー * 梅原  幹
プロデューサー * 倉田 貴也
    * 代情 明彦
音   楽 * 糸川 玲子





 温子(斉藤由貴)が働く救命救急センターに、車椅子に乗ったまま公園の階段から転落し、頭を強打した初老の男が運び込まれた。負傷したのは、半年前、海外で交通事故に遭遇し下半身不随になった元小児科医の島本健一(伊武雅刀)。車椅子生活を余儀なくされた島本は、今回、担当して3日目のヘルパー・塚田美紗緒(国生さゆり)の介助で散歩の最中にこの事故に遭遇。美紗緒は、転落する車椅子を止めようとして足を打撲していた。

 見舞いにやってきた島本の離婚した妻・宇野仁美(赤座美代子)の話によると、島本は半年前、突然海外移住を決め、その矢先に交通事故で脊髄を損傷。その前後から、なぜか人が変わったようになっていたらしい。

 医長・深見佳代子(岡江久美子)の執刀で急性硬膜下血腫の緊急手術を受けた島本は、なんとか死の淵から生還した。警察は、介助者しか操作できないストッパーが掛かっていなかったことから、美紗緒を業務上過失致傷で送検する動きを見せる。ところが、意識を取り戻した島本は、車椅子を自分で動かした、と美紗緒をかばった。そして、もう一度美紗緒にヘルパーを頼みたい、と言い出した。

 温子は、転落の際、とっさに車椅子の車輪を掴むはずの島本の手のひらに擦り傷ひとつなかったことから、何か不自然さを感じた。独り身の島本に頼まれてその自宅に行った温子は、部屋の片隅に写経の束と小さな位牌を発見。また、島本が毎月八王子の寺に花を届けていると知り、今回の事件に何か秘密が隠されているのではないかとにらんだ。  まもなく、看護師長・滝沢邦子(角替和枝)の情報から、美紗緒が半年前、1歳の子供を亡くしていたことが分かった。当時、子供の様子がおかしいと気付いた美紗緒は、一度近所の病院で診てもらい帰宅したが、夜中に子供の容態が急変。救急病院に運ばれたが、子供は心筋炎という病気で急死してしまったのだ。

 偶然、目にした島本の臓器提供カードを元に調べた温子は、美紗緒の子供を最初に診察し心筋炎を見落とした医師が島本だと察知。花を送っていた八王子の寺を訪ねた結果、そこに美紗緒の子供が埋葬されていることを確認した。  そんなある夜、島本の点滴のチューブが何者かに外される事件が発生。アラーム音に気付いて病室に駆けつけた温子は、仁美と美紗緒の姿を見かけた。ベッドのそばにいたことで警察の取り調べを受けた仁美には、もちろん犯行を否認。しかし、島本が病院を処分した金を全額小児医療の助成基金に寄付していたことから、仁美にも殺害の動機があることが分かった。

 仁美への疑惑が深まる中、温子は、美紗緒の子供の月命日に島本が花を送っていること、位牌や写経の束、そして、臓器提供カードの話などを話し、島本の苦しみを伝えた。だが、今度は、島本の腹部に医療用のハサミが付き立てられる事件が発生して―。