検事 霞子(24)
の関係』



霞  夕子 * 床嶋 佳子
渡山 遥子 * 仁科亜季子
峰  達夫 * 布施  博
渡山 和江 * 岩崎加根子
桜木 香織 * 筒井真理子
渡山 政俊 * 大橋 吾郎
渡山 圭吾 * 木村 靖司
梶本 康代 * 須部 浩美
矢部 理沙 * 中野 若葉
峰  彩花 * 井上 花菜
球磨功三郎 * 斉藤 洋介
陣ノ内警部 * 山田 康夫
野本刑事 * 谷村 好一
霞  友行 * 村田 雄浩
霞  瑞江 * 朝丘 雪路


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 夏樹 静子
『札幌は遠すぎる』より
脚   本 * 李  正姫
監   督 * 吉川 一義
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 高橋 直治
    * 元信 克則





 相模川の河口近くで男の他殺死体が見つかった。男は後頭部を鈍器で撲られた後、顔を川に浸けられており、死因は溺死。所持品などから、被害者は、窃盗、傷害などの前科がある渡山圭吾(木村靖司)と判明した。警察の捜査によると、圭吾の家族は、病院に入院中の母・和江(岩崎加根子)と、亡父の後を継いでクリーニング店を経営する兄・政俊(大橋吾郎)の2人。しかし、政俊は、1年程前から失踪中で、捜索願いを出した妻・遥子(仁科亜季子)が店を切り盛りしているようであった。

 圭吾の同棲相手・矢部理沙(中野若葉)の話によると、圭吾は近々かなりの大金が入ると漏らしていた。遥子は、駅前の再開発に絡んで店の立ち退きを勧められている最中。圭吾は、半年程前から、しつこく遥子に店の売却を迫っていたようなのだ。遺産の件に関して、和江は、夫が死亡した際、店は長男の政俊が、預貯金は次男の圭吾が相続することで話がついたのだという。だが、再開発の話を耳にした圭吾は、割りが合わないとゴネ出したらしい。

 事件を担当した夕子(床嶋佳子)は、動機のある遥子に疑いを抱いたが、店の従業員・梶本康代(須部浩美)の証言から、遥子が事件発生の前後に現場から車で1時間半も離れた自宅にいたことを確認した。

 まもなく、圭吾の肺の中から検出された水の塩分濃度が、事件発生時の川のものと異なっていることが分かった。圭吾が現場で死亡していないとすると、遥子のアリバイは崩れる。給料を渡す理由で康代を夜中に自宅に呼びつけたことも、アリバイ作りを狙う行為だったと考えられた。しかし、遥子の家の隣で一人娘の彩花(井上花菜)と暮らす峰達夫(布施博)は、事件当夜、遥子が車で外出した気配はないと証言していた。

 ところが、さらに聞き込みを行った結果、思わぬ事実が浮上した。実は、政俊は、1年半前、なんと峰の妻・香織(筒井真理子)と駆け落ちしていたのだ。たまたま遥子と峰が手を握り合っているのを目撃した夕子は、峰のアリバイ証言のこともあり、2人が今回の事件に関わっていると見る。捜査で居場所が分かった香織は、1年前、政俊が離婚交渉をするために遥子に会いに行ったまま戻ってこないと話した。

 そんな中、丹沢の山林で、政俊の白骨他殺死体が見つかった。死亡推定時期は、1年前。夕子は、政俊の死体の引取りを拒否した遥子がこの事件にも関わっていると確信。圭吾殺しに関しても、その殺害現場が遥子の自宅だったと推理した。そして、峰の家にあったらしい子供用のプールが、圭吾を溺死させる時に使われたとにらんで―。