監察医 室亜季子スペシャル
『母鑑定』



室生亜季子 * 浜 木綿子
浜田警部 * 左 とん平
大川美奈子 * 酒井和歌子
林  時子 * 藤 真利子
林  一夫 * 田村  亮
大川 洋子 * 柊  瑠美
横井 文枝 * 鷹城 佳世
田島 幸子 * 遠藤久美子
吉田教授 * 新  克利
木島  寛 * 神威 杏次
永井 道子 * 清水ミチコ
川口刑事 * 大場  順
八木助教授 * 筒井  巧
井上助手 * 森 みつえ


企   画 * 酒井 浩至
原作・脚本 * 宮川 一郎
監   督 * 鷹森 立一
プロデューサー * 服部比佐夫
    * 荻野 哲弘
    * 桑原 秀郎
    * 島田  薫
音   楽 * 大谷 和夫
医事指導 * 佐藤 喜宣





 浜田(左とん平)が参加している句会で、主宰者の林一夫(田村亮)が急死する騒ぎが起きた。たまたま現場に居合わせた亜季子(浜木綿子)は、その症状から食中毒と察知。細菌検査をした結果、林がボツリヌス菌による中毒で死亡したことが分かった。保健所は直ちに林が口にした食べ物類を調べるが、感染経路は不明。そば屋を経営している林をふだんから見ていた浜田は、刑事のカンで、今回の一件に何かフに落ちないものを感じた。

 林は妻の時子(藤真利子)と二人暮らし。それまで東京の児童福祉施設『友愛園』で夫婦共に働いていた林は、2年前、時子の希望でツテも土地勘もない川越でそば屋を始めていた。浜田は、最近、弟子の一人・横井文枝(鷹城佳世)と不倫関係になった林が、時子と揉めているのを目撃していた。

 ボツリヌス菌のことを調べるため細菌を研究している大学教授の吉田(新克利)を訪ねた亜季子は、浜田からの連絡で、『友愛園』が吉田の研究室のそばにあると知った。そして、『友愛園』に立ち寄り職員から林のことを聞いていた亜季子は、そこで思わぬ人物と出会った。なんと亜季子の患者、高校生の大川洋子(柊瑠美)が『友愛園』を訪ねてきたのだ。

 洋子の家族は、林の句会の常連の母親・大川美奈子(酒井和歌子)だけ。その洋子が、最近、自分の出生に疑問を抱く余り妙な行動を取るようになり、専門は違うが亜季子のカウンセリングを受けていたのだ。亜季子の質問に、洋子は、匿名の電話がきっかけで林が自分の出生の秘密を知っていると気付き、『友愛園』にやってきたという。さっそく、洋子と共に園の記録を調べた亜季子は、洋子が美奈子に連れられて入園し、2年程過ごしていたことを確認。洋子は、ほっとした表情で亜季子にしがみついた。

 そんな折、吉田の研究室から培養していたボツリヌス菌が盗まれていたことが判明。現場にあった指紋から、木島寛(神威杏次)という元出入りの業者が容疑者として浮かび上がった。このボツリヌス菌が林の殺害に使われたと見た浜田は、木島の顔写真を手に、時子や美奈子から話を聞くが、収獲はなし。だが、文枝は、木島が時子と2人だけで公園で話し合っていた、と証言した。

 亜季子は、自分の出生に納得したはずの洋子から、再び顔や声が美奈子と似ていない、とゴネられた。困り果てた亜季子は、DNA検査による親子鑑定をやろうと決断。洋子に2本の検体入れを渡して、そこに洋子と美奈子の唾液を入れるよう指示。まもなく、受け取った2つの検体を分析した結果、2つの検体の関係が親子だと分かり、そのことを洋子に伝えた。

 まもなく、行方が分からなかった木島の変死体が見つかった。亜季子の解剖によると、死因はアルコールと睡眠薬を大量に飲んでの溺死。木島が殺されたと見た浜田は、すぐさま時子から話を聞く。これに対し、時子は、事件当時、美奈子と一緒だったとアリバイを主張、木島とは会ったこともない、と証言した。

 だが、聞き込みを進めた捜査陣は、ついに木島と時子が古くからの知り合いだったことを確認。さらに、時子の毛髪を基にDNA検査をした結果、時子が洋子の実の母親だということが分かった。