火曜サスペンス劇場



箱根河原温泉交番(4)
『天神様の

キャスト

堤 梅太郎 * 船越英一郎
堤  鈴子 * 榊原 郁恵
堤  さち * 五月みどり
清家  保 * 梅宮 辰夫
岡林 芳郎 * 六平 直政
沼田 喜一 * 河原 さぶ
沼田 勝子 * 川俣しのぶ
堤  雄一 * 村瀬 継太
堤  吉彦 * 毒蝮三太夫
成願寺住職 * 神山  繁
中井 幸子 * 吉本多香美
増岡 俊子 * 国分佐智子
高桑 宗一 * 大浦龍宇一
中井 重雄
(故人)
* 黒部  進
増岡 修司 * 谷   啓
増岡 初恵 * 小川眞由美
スタッフ

企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 篠田 富雄
監   督 * 相沢  淳
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 高橋 直治
    * 小泉  守
音   楽 * 大谷 和夫

ストーリー

温泉街で、15年前に中毒死事故を起こして倒産した和菓子屋『天神屋』が復活オープンすることになった。店の主は、事故後に自殺した中井重雄(黒部進)の娘・中井幸子(吉本多香美)。町内には、以前、『天神屋』とライバル関係にあった『小梅堂』という店が隆盛を誇っていたが、幸子はヤル気満々であった。

一方の『小梅堂』では、一人娘・増岡俊子(国分佐智子)の婚約を巡ってトラブルが起きていた。俊子は、信金職員の高桑宗一(大浦龍宇一)を父・修司(谷啓)と母・初恵(小川眞由美)に紹介したのだが、2人は理由も言わずに反対したのだ。宗一が幸子の幼なじみだったことが影響したのか、『小梅屋』を狙って発生した放火や、俊子へのイタズラ電話が原因だったのかは不明。梅太郎(船越英一郎)は俊子から相談を受けるが、対処のしようがなかった。

そんな折、梅太郎は、宗一から興味深い話を打ち明けられた。それは宗一が15年前に『天神屋』の事故の直後耳にした話で、重雄は、捜査した梅太郎の父・吉彦(毒蝮三太夫)に、事故の前夜にやってきた“大事な人”が犯人らしいと打ち明けていたのだ。そして、宗一は、重雄がその“大事な人”に口封じされたのではないかと考えているようであった。

ところが、『天神屋』がオープンして程なく、宗一が15年前と同じ殺虫剤入りの和菓子で殺害された。その菓子が『天神屋』ものだったことから、捜査陣の目は幸子に向けられる。宗一の死体を発見したのは俊子。前夜、修司に結婚を許された俊子は、翌日、喜んで宗一の家に行き、悲しい対面をしたのだ。

放火とイタズラ電話がストーカーの仕業と判明する中、幸子と会った梅太郎は、重雄の日記を見た宗一が、重雄の死を他殺だと断言していたと知った。その推理が正しければ、宗一は重雄を殺した犯人にまたもや口封じされたことになる。

梅太郎が調べた重雄の日記には、優雅で繊細な指先の人物が『天神屋』にしばしばやって来たと書いてある。そして、その人物は、餡に木ベらを入れるとき、美味しい餡が出来上がるように拝む仕草をしたらしい。梅太郎は、俊子の話から、修司と初恵がそれと同じ仕草をすると知り、思わず顔を曇らせた。

やがて、宗一が殺された菓子の写真を見ていた鈴子(榊原郁恵)が思わぬことに気付いた。その菓子は、『天神屋』で作られているものと花びらの向きが違うのだ。幸子が右利きだったことを思い出した梅太郎は、犯人が左利きの人物だと気付いて―。