火曜サスペンス劇場



弁護士 日岳之助(23)
なき声』

キャスト

朝日岳之助 * 小林 桂樹
栗原 朋子 * 柴田 理恵
朝日 周平 * 林  泰文
北見 恵子 * 山田麻衣子
北見 有子 * 藤 真利子
高野 禄郎 * 寺田  農
高野 昌子 * 赤座美代子
倉持 満夫 * 高杉 瑞穂
新谷 直美 * 宍戸美和公
保坂 良枝 * すほうれいこ
保坂 和枝 * 立石 由衣
高野 亮子 * 奈良崎まどか
兵藤圭太郎 * 榎木 孝明
スタッフ

企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 姉小路 祐
脚   本 * 峯尾 基三
監   督 * 田中  登
プロデューサー * 大野 哲哉
    * 平松 弘至
音   楽 * 糸川 玲子

ストーリー

朝日(小林桂樹)の事務所に、夫を助けて欲しいという高野昌子(赤座美代子)が相談にきた。話によると、昌子の夫・高野禄郎(寺田農)は、倉持満夫(高杉瑞穂)という男を殺害した容疑で逮捕された。だが、昌子は、この事件が一人娘・亮子(奈良崎まどか)が犠牲になった3年前の強盗殺人事件が関係している、というのだ。

この事件は、帰宅した亮子が室内を物色中の犯人に殺害されたというもの。警察の捜査で倉持が逮捕されたが、裁判で無罪になり判決は確定してしまった。だが、倉持の犯行を確信する高野は、亮子の誕生日にその部屋を訪ね、殺してしまったらしいのだ。

検察調書によると、倉持の死因は、高野との揉み合いで頭を打ったことによる脳挫傷及び脳内出血。現場で高野の指紋や毛髪が見つかり、また、目撃者もいたことから、有罪の可能性が極めて高い。朝日と兵藤(榎木孝明)は、情状面でポイントを稼ごうと、3年前の強盗殺人事件について再調査を開始した。

強盗殺人事件の倉持の弁護を担当したのは、今、社会派として売り出し中の北見有子(藤真利子)。その事務所に押しかけた朝日らは、さっそく有子から裁判の様子を聞いた。それによると、検察側が倉持を犯人と見た証拠は、高野の目撃証言と、現場にあった指紋。だが、有子は、それらをことごとく論破。さらに倉持のアリバイが出たことから、無罪が確定していた。

まもなく、倉持の死体写真を見ていた朝日は、妙なことに気付いた。高野は、帰宅した倉持を待ち構えて言い合いを始めたと証言していたのだが、死体写真のネクタイがほどけ、ワイシャツの上のボタンまで外れているのだ。高野が立ち去った後、第3の人物が現場に現れたと気付いた朝日は、『無罪』で争うハラを固めた。

倉持殺しの裁判が始まる中、強盗殺人事件の裁判記録を調べた朝日は、倉持の無罪を決定付けた重要なアリバイ証言が、7回目の公判になってようやく出てきたことに首をひねった。そのアリバイ証言をしたのは、保坂和枝(立石由衣)という美容師。和枝はすでに病死していたが、その妹・良枝(すほうれいこ)に会うなどして細かい調査を重ねた兵藤は、やがて衝撃的な事実を掴んだ。なんと、和枝は、判決の直前になって、有子に、アリバイが偽証だったと打ち明けていたらしいのだ。それが事実なら、当然、倉持が真犯人の可能性はぐっと高まる。朝日は、すぐさま有子を質すが、有子は弁護士の守秘義務に反すると、証言を拒否した。

そんな折、殺害される直前の倉持の携帯の着信記録を調べた朝日は、興味深い名前があることに気付いた。それは、有子の娘で、弁護士を目指して勉強中の恵子(山田麻衣子)。大学の卒論のテーマに『冤罪』を選んだ恵子は、母親が勝訴した強盗殺人事件も扱い、倉持から直接取材していたのだ。朝日と兵藤は、強盗殺人事件の裁判、そして、倉持殺しに、有子と恵子の影があると察知し、さらに調査を進めて―。