火曜サスペンス劇場



特別企画
『歌舞伎役者 中村留多』

キャスト

中村歌留多 * 中村 福助
中村 侘助 * 西村 雅彦
中村健太郎 * 中村児太郎
宇田川澄子 * 夏木 マリ
雛   菊 * 宮本 真希
* 大西 結花
山衣 和幸 * 池内 万作
村田 絹代 * 水野 久美
村田 秀彦 * 水野 純一
新倉  進 * 原田大二郎
中村 蓮玉 * 赤坂 晃
山衣由紀江 * 大谷 直子
スタッフ

企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 今井 詔二
監   督 * 福本 義人
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 大森 美孝
    * 小泉  守
音   楽 * 福井  峻

ストーリー

歌舞伎の大看板・中村歌留多(中村福助)が、『葛の葉』の大役に弟弟子の中村蓮玉(赤坂晃)を指名して程なく、その蓮玉が女絡みでトラブルを起こした。蓮玉には行く末を誓った雅(大西結花)という祗園の芸妓がいたのだが、最近、後援会会長・山衣由紀江(大谷直子)の息子で、中学高校時代の同級生の和幸(池内万作)にその雅を横取りされたのだ。『葛の葉』に縁のある晴明神社にお参りに行った歌留多は、そこで雅と顔を合わせた蓮玉が、姿を見せた和幸になぜか黙って殴られているのを目の当たりにし、3人の関係が根深いとにらんだ。

その翌朝、京都市内のマンションで、和幸と雅の他殺死体が見つかった。現場の状況から判断すると、事件は、和幸が雅を殺害した後、自分の腹に包丁を突き立てた無理心中。だが、現場で血液を拭き取った痕跡を発見した捜査陣は、和幸を殺したのが別の人物と察知し、蓮玉を始め関係者の事情聴取を開始。蓮玉が容疑者となっていると知った歌留多は、独自に捜査を始めた。

蓮玉の話によると、高校時代、野球部員だった和幸は、不良に絡まれていた蓮玉を助けようとして足を負傷。このケガで和幸が甲子園への夢を断たれた上、足を引きずるようになったことから、蓮玉はずっと負い目を感じていたらしい。

まもなく、現場で検出された犯人の血液が、DNA鑑定で蓮玉の血液と同じだと判明。蓮玉に対する容疑がいよいよ高まった。歌留多は、雅をあきらめてまで『葛の葉』の保名役に挑もうとしている蓮玉が、血塗られた身体で舞台に立つはずがないと確信。仲良しの歌舞伎大好き少年の健太郎(中村児太郎)が、偶然にも捜査担当の京都府警の警部・宇田川澄子(夏木マリ)の一人息子だったことから、情報収集のためにその家を訪ねた。

澄子の話によると、蓮玉以外に動機のある人物は、店の主導権を握りたい由紀江の亡夫の妹・村田絹代(水野久美)、和幸と折り合いが悪かったその息子の秀彦(水野純一)、そして、遊び呆ける和幸をいつも叱っていた店の番頭・新倉進(原田大二郎)。だが、3人にはそれぞれアリバイがあり、蓮玉への疑惑は消えそうにない。

歌留多の追っかけをしている芸妓・雛菊(宮本真希)の調査によると、新倉は以前どこかの病院の事務長をやっていたらしい。蓮玉が、和幸とは同じ病院で同じ日に生まれたと言っていたことを思い出した歌留多は、何か引っかかるものを感じた。

まもなく、何者かに頭を撲られた新倉が、急を知って駆けつけてきた歌留多に、雅を殺した和幸に自首を勧めたが言い合いになり殺してしまった、と告白した。現場に落ちていた根付けから、秀彦のことで怨みを抱いていた絹代が、新倉を撲ったことが分かり、事件は一件落着との見方が強まる。だが、歌留多は、和幸殺しにはまだ何かウラがあるとにらんだ。

そんな中、由紀江が、6年前、白血病になり、骨髄移植手術を受けていたことが分かった。ドナーが蓮玉だと知った歌留多は、骨髄移植に関するある事実を知って―。