火曜サスペンス劇場



検事 霞子(25)
しき人へ』

キャスト

霞  夕子 * 床嶋 佳子
辻堂 昭生 * 辰巳 琢郎
辻堂 瞭子 * 渡辺  梓
戸田 律子 * 山下容莉枝
柄崎  勉 * 湯江 健幸
辻堂 良造 * 石濱  朗
辻堂由里香 * 須田ひかり
宮坂 千夏 * 高木まみ子
杉山 伸代 * 橘 ユキコ
球磨功三郎 * 斉藤 洋介
岩永刑事 * 中西 良太
吉田刑事 * 内田 健介
野本刑事 * 増田由紀夫
霞  友行 * 村田 雄浩
霞  瑞江 * 朝丘 雪路
スタッフ

企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 夏樹 静子
『さい果ての花』より
脚   本 * 坂上かつえ
  * 真部 千晶
監   督 * 松原 信吾
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 高橋 直治
    * 元信 克則
音   楽 * 佐藤 允彦

ストーリー

横浜市内にあるバーの店内で男の刺殺死体が見つかった。殺されたのは店の経営者で多額の借金があった柄崎勉(湯江健幸)。警察は、柄崎が近々大金が入ると姉の戸田律子(山下容莉枝)に漏らしていたことから、金銭面からの捜査を開始。柄崎が殺される少し前、辻堂総合病院の副院長に電話をしていたため、強請りなどの線で聞き込みを始めた。

夕子(床嶋佳子)は、その副院長が、事件発生当時、同窓会で会っていた辻堂昭生(辰巳琢郎)だと知り、ア然となった。辻堂は苦学して医者になり、辻堂総合病院の院長・辻堂良造(石濱朗)の一人娘・瞭子(渡辺梓)と結婚した男で、夕子の学生時代の恋人。会場で一緒に話をしていた夕子は、辻堂の携帯に電話が入ったのを見ていた。その電話の相手が、なんと柄崎だったのだ。

警察の聴取に対し、辻堂は、十二指腸潰瘍だった柄崎から薬についての相談を受けた、と話した。だが、この1年、瞭子が柄崎の口座に150万円も振り込んでいたことが判明。警察は、柄崎と瞭子の関係を疑わざるを得なくなった。瞭子は警察の事情聴取中、突然ナイフで手首を切り、自殺未遂を図るなど精神状態が不安定。瞭子が引き篭もりや自殺未遂を繰り返していると知った夕子は、その原因が、1年半前に発生した誘拐事件にあるとにらみ、再捜査を始めた。

この事件は、当時3歳だった一人娘・由里香(須田ひかり)が瞭子と買い物中に誘拐されたというもの。犯人が身代金要求の電話をしている最中、スキを突いて道路に飛び出したらしい由里香は、通りかかったトラックにはねられて死亡していた。そして、犯人は依然として捕まっていなかった。

警察は、子供を亡くして精神状態が不安定だった瞭子が柄崎と不倫をし、それをネタに強請られていたと推理。その結果、瞭子が柄崎を殺害したとの見方を強めた。だが、夕子は、辻堂との再会、柄崎からの電話、柄崎と瞭子の不倫疑惑など、余りにも偶然が重なりすぎることに首をかしげた。辻堂が同窓会の幹事に、「夕子を誘って欲しい」と頼み、それが結果的に辻堂のアリバイになっていたことも妙な話であった。

瞭子のアリバイが確認され警察の捜査が振り出しに戻る中、夕子は、柄崎の店と誘拐の現場が近いこと、誘拐事件当時の瞭子の証言があいまいだったことに注目した。だが、事件のカギを握る瞭子が投身自殺をしてしまった。

まもなく、夕子は、辻堂家に香典を持って現れた律子から、驚きの事実を聞き出した。なんと1年半前の誘拐は、最初、瞭子が辻堂の愛を確かめるために、高校時代の友人だった律子の協力で行った狂言だったのだ。だが、店に由里香がいると知った柄崎は、辻堂に身代金を要求したため、営利誘拐事件になった。瞭子は、この事実を明かせぬまま悩み、さらに由里香が死亡したことから、精神状態が不安定になったらしいのだ。

そんな中、夕子は、柄崎が掛けた携帯の履歴から、電話、携帯、PHSを使い分けてアリバイを構築した辻堂のトリックを見破って―。