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ウェディングドレスを作る会社のデザイン室でチーフをしている32歳の糸川亜由美(富田靖子)。後輩デザイナーの台頭でメーンの仕事を外された亜由美は、仕事に熱中しすぎて恋人に愛想を尽かされたこともあり、自分の人生に焦りを感じていた。たまたま出会ったヤリ手の女編集長を興味津々で尾行した亜由美は、その女性が2人も子供を育て、おまけに妻として家事をこなしているのを目撃し、打ちのめされた思い。自分の弱さを思い知らされた亜由美は、イライラを行きつけのカフェバーのママ・吉岡美也子(草笛光子)や、マンションの隣室に住む2つ年下の同郷の友達・高橋加奈(伊藤裕子)にぶつけていた。
そんなある日、亜由美は、いつものように訪ねたその部屋で、加奈の他殺死体を発見した。亜由美がすぐに思い浮かべたのは、前夜、加奈と一緒に部屋に入ったと思われるスズを身に付けた人物。警察の捜査によると、加奈が常々被害を訴えていたストーカーや、特定の男がいた形跡は見当らなかった。
何としても加奈が接触していた人物を知りたい亜由美は、大慌てで上京してきた加奈の兄・高橋真也(葛山信吾)と共に捜査に乗り出した。亜由美が真也と一緒に整理した亜由美の部屋には、一枚ずつ几帳面に折られた多額の一万円札があり、それは死体のそばにあったものと同じ折り方だった。妹が誰かから援助を受けていたと察して苦渋の表情を見せる真也。だが、加奈がその人物から借りて繰り返し聞いていたCDの曲は熱烈な男と女の愛の歌。加奈がその人物を愛していたのは間違いないようであった。
まもなく、亜由美らは、加奈が金曜の夕方、たびたび公園内にある喫茶店にいたとの情報を入手。さっそく店に行ってみた亜由美は、偶然にも見覚えのある人物が公園の付属施設で開かれている彫金教室に向かうのを見つけた。実は、少し前、亜由美は、例の女編集長・佐久間貴子(村上里佳子)にいきなり取材をしたいと自己紹介されていた。問題の人物は、亜由美が何度か自宅をのぞきに行った時に見たその貴子の夫で、自宅の隣りのプレハブで彫金工房をやっている佐久間茂(矢島健一)だったのだ。施設から出てきた佐久間は、封筒から出した講習謝礼らしき一万円札を、あの折り方で折り財布にしまう。そして、その携帯ストラップには、小さな鈴が揺れていた。
まさかと思いながら貴子の家に行ってみた亜由美は、なんと真也が佐久間と一緒に車で出かけるのを目撃。真也と連絡が取れないまま、翌日、ニュースで、佐久間が彫金工房で焼死したのを知った。警察の発表によると、火事の原因は、泥酔による失火か自殺。殺害現場にあった一万円札から検出された指紋が佐久間のものと確認されたことから、佐久間が加奈を殺して自殺したとの見方が強まった。
そんな中、亜由美は、貴子の携帯の着信音があのCDの曲で、そのストラップに鈴が付いていることに気付いた―。
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