火曜サスペンス劇場



6月の花 2005
身』

キャスト

人見  操 * 酒井 美紀
坂崎 英雄 * 海東  健
村田 未菜 * 宮本 真希
児島 恒子 * 根岸 季衣
桑野 治子 * 相本久美子
高岡刑事 * 大高 洋夫
人見  衛 * 夏八木 勲
(特別出演)
北村トヨ子 * 草村 礼子
桑野 清吉 * 柄本  明
スタッフ

企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 愛川  晶
『化身』
脚   本 * 川嶋 澄乃
監   督 * 山田 大樹
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 塚田 哲也
音   楽 * 吉川 清之

ストーリー

刑事の坂崎英雄(海東健)と婚約したフラワーデザイナーの人見操(酒井美紀)は、千葉で釣船店を経営している父・衛(夏八木勲)が自宅前で轢き逃げされたと知り、慌てて病院に駆けつけた。操は、14歳の時、母・由紀子を病気で亡くしたため、その後、衛に男手一つで育てられた。衛に坂崎を紹介した操は、もうすぐ親孝行が出来ると考えていたのだ。だが、衛は操らに見取られて死亡。事故当時の衛の所持品が、純白のウエディングドレスと由紀子が作ったすずらん柄のベールだと知った操は、その思いを知り、涙が止まらなかった。

警察が捜査を開始する中、操の元に差出人不明で、誰かに抱かれた乳児と、幼稚園の写真が送られてきた。調べてみると、その幼稚園は、都内にある『ひかり幼稚園』。衛から、生まれた場所が大阪だと聞いていた操は、自分が乳児の頃の写真が全くなかったこともあり、興味津々でその幼稚園を訪ねてみた。

問題の写真を見た園長の北村トヨ子(草村礼子)の話によると、その子は、以前、数ヶ月だけ預かった桑野唯。そして、坂崎が調べた警察の事件記録から、唯が建設会社勤務の桑野清吉(柄本明)、治子(相本久美子)夫妻の一人娘で、1歳だった26年前、ひかり幼稚園から誘拐されていたことが明らかになった。坂崎は、誘拐を目撃した元幼稚園教諭の児島恒子(根岸季衣)を訪ねるが、事件に関する情報は得られない。操は、なぜその唯の写真が送り付けられたのか、と首をひねる。そして、いつしか操の心の片隅に、自分が唯で、衛が誘拐犯ではないか、との疑惑が生まれた。

しばらくして、操の元に、衛の葬儀にも顔を出した女が訪れ、思わぬ告白をした。実は、操には、自分が生まれる前に海で行方不明になった叶という2歳年上の姉がいた。女は、自分がその叶だというのだ。話によると、衛と由紀子は、海で行方不明になったことにして、叶を村田という旧家に養子に出し、叶は村田未菜(宮本真希)という名前になった。自分のルーツが知りたい未菜は、懸命に調べた結果、衛にたどり着いたのだという。

未菜は、由紀子が着せてくれたというすずらんの絵の付いたおくるみを証拠代わりに示すが、操は、未菜をすぐには姉だと信じることが出来ない。警察の検証で、衛の死が事故ではなく殺人だと判明するが、衛が人の恨みを買うとはとても思えなかった。

まもなく、操は、何かを知っているらしい桑野清吉と会った。誘拐事件の1年後、妻・治子を亡くした桑野は、会社を辞め、家を売って、26年間、我が子を捜し続けてきた。その身体にある特徴的な黒子のことを言い当てた桑野は、操を固く抱きしめ、嬉しさで泣き崩れる。操は、桑野の涙に嘘はないと確信したが、まだ、自分が桑野唯だとは信じることが出来なかった。自分がもし唯であるなら、あの優しかった衛がやはり誘拐犯だということになるのだ。

そんな中、操は、関係者を当たって調べまくったらしい坂崎から、未菜に関する情報を告げられた。未菜は、叶ではなく、実は村田家の前に置き去りにされていた捨て子。そして、DNA鑑定や指紋などから、未菜が例の写真を送ってきた張本人で、衛を殺した容疑も出てきたのだ。事実関係を明かすよう迫った操は、叶に殺されそうになるが、桑野が必死で救出。ますます、桑野が操の父親の可能性が高まる。

だが、誘拐、殺人などの一連の事件には、さらに驚きの秘密が隠されていて―。