火曜サスペンス劇場



特別企画
弁護士 高林子(34)
『志摩の旅・みえ6号殺連鎖』

キャスト

高林 鮎子 * 眞野あずさ
竹森 慎平 * 橋爪  功
草鹿達之介 * 丹波 哲郎
手塚 貴子 * 池上季実子
手塚 志穂 * 中山エミリ
大庭 宣子 * 芦川よしみ
大庭 隆三 * 天宮  良
笠原 宏次 * 永澤 俊矢
手塚 文也 * 西川  亘
田口 淑子 * 未來 貴子
矢島 正一 * 藤田まこと
スタッフ

原   作 * 津村 秀介
『毒殺連鎖・春の旅・
志摩からの殺人』
脚   本 * 小木曽豊斗
監   督 * 津崎 敏喜
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 桑原 秀郎
    * 吉村 晴夫
    * 島田  薫
音   楽 * 大谷 和夫

ストーリー


鮎子(眞野あずさ)が、偶然知り合った花屋の店員・手塚志穂(中山エミリ)から保険金に関する相談を受けた。建設会社勤務の志穂の兄・手塚文也(西川亘)は、1年半前、ビルの工事現場から転落して植物状態になった。まもなく、手塚の休業補償が切れることから、志穂は、会社が手塚の事故で受け取った1億円の保険金の一部をもらえないだろうか、というのだ。手塚は妻の貴子(池上季美子)と2人暮らし。鮎子は、同様の事故で“受け取れる”との判例があったことから、さっそく会社側との交渉を始めた。

手塚の勤務先、大庭ハウジングの社長・大庭隆三(天宮良)の話によると、事故当時の現場関係者は、ビル4階部分にいた手塚と、同僚で手塚の高校時代からの親友・笠原宏次(永澤俊矢)、地上にいた大庭の3人。鮎子の申し入れに対し、大庭はあっさりと会社の損害分を除く保険金を支払うと約束した。

まもなく、その笠原の他殺死体が、新横浜駅近くのホテルで見つかった。死因はトリカブトによる毒殺。遺留品の携帯を調べた警察は、事件前、笠原に電話を掛けた相手で、トリカブトに詳しいと見られる志穂の取り調べを始めた。当時、大庭の会社は、2泊3日で伊勢志摩巡りの社員旅行を実施。これには、大庭の他、笠原や手塚の代わりに貴子も参加していた。笠原が殺されたのは、その2日目の午後。初日、他の社員たちと賢島を観光した笠原は、2日目の朝、友人の結婚式に出席するということで、みんなと別れていた。

笠原の周辺を調べるため貴子が勤めているスナックに行った鮎子と慎平(橋爪功)は、バーテンの矢島(藤田まこと)の話から、笠原が大庭からこっそり金をもらっていた事実を確認。大庭が笠原に何らかの理由で強請られていた可能性が浮上。時刻表を調べた慎平は、大庭が笠原を殺すことが可能だと断言した。

大庭の家を訪ねた鮎子らは、妻・宣子(芦川よしみ)の話から、大庭が社員旅行からまだ帰っていない、と知り愕然となった。大庭の他殺体が愛知県豊橋市内の藪の中で見つかったのは、その直後。大庭の死亡推定時刻は、旅行3日目の正午から3時まで。この大庭がトリカブトで毒殺されていたことから、警察は笠原殺しと同一人物の犯行だと断定。志穂は、旅行の3日目に完璧なアリバイがあったため、捜査対象から外された。

そんな中、大庭が殺される直前、貴子らしき女と車に乗っていたとの目撃情報が出たため、鮎子はその足取り調査に乗り出した。旅行の2日目、貴子は笠原を見送った後、1人で伊勢神宮、鳥羽水族館を周り、3時にはホテルに戻ったと証言していた。警察は、大庭のアンダーシャツから、愛人だったとの噂がある貴子の毛髪を検出。このことで、旅行2日目の午後、貴子がホテルの大庭の部屋に入ったという証言が確認され、その容疑は消えた。

ところが、大庭が笠原を使って、不正に手塚に保険を掛けていた事実が露見。さらに、草鹿(丹波哲郎)の情報から、大庭の会社が手抜き工事で訴えられて敗訴し、多額の金を必要としていたことが分かった。その頃に、ちょうど手塚が入社していたと知った鮎子は、大庭と笠原が共謀して手塚を殺したのではないか、と推理した。そして、宣子の証言などから、鮎子らは、貴子が復讐のために大庭と笠原を殺したと確信し、すぐさま、そのアリバイ崩しに取り掛かった―。