火曜サスペンス劇場



緊急命病院 III

キャスト

松浦 温子 * 斉藤 由貴
有村日沙子 * 川上麻衣子
滝沢 邦子 * 角替 和枝
板谷百合江 * 大西 結花
三宅  薫 * 藤吉久美子
吉岡 卓郎 * 斉藤 文太
板谷 紀彦 * 美木 良介
山路 道夫 * 田山 涼成
秋野しず江 * 伊佐山ひろ子
荒木刑事 * 三波 豊和
横山刑事 * 湯江 健幸
深見佳代子 * 岡江久美子
スタッフ

脚   本 * 西村タカシ
監   督 * 広瀬  襄
プロデューサー * 倉田 貴也
    * 代情 明彦
音   楽 * 糸川 玲子
医事指導 * 北里研究所病院

ストーリー

温子(斉藤由貴)が働く病院の救命センターに、頭部打撲で意識不明の男が担ぎ込まれた。患者は、板谷病院の院長の板谷紀彦(美木良介)で、廃ビルの2階部分から落ちてきた鉄筋などで頭を強打したらしい。医長の深見佳代子(岡江久美子)や温子らの懸命な治療が効を奏し、何とか命を取り留めた板谷はICUに移された。

その板谷が、少し前から温子と一緒に働き始めた看護師・有村日沙子(川上麻衣子)の元の恋人であることが分かった。日沙子は、温子の看護学校時代の親友で、“救命”一筋で頑張ってきた人物。板谷を知る温子は、4歳になる日沙子の娘・沙紀が、2人の間に出来た子供ではないかと見ていた。

噂によると、5年前、板谷は、入り婿として病院長の娘・百合江(大西結花)と結婚し、義父の死後、病院長になっていた。元々は、百合江の実姉・薫(藤吉久美子)とその夫・三宅潤一郎が病院を継ぐ予定だったが、婿入りした板谷を押す百合江が主導権争いを制していたのだ。

警察は、廃ビル2階部分で衣服の切れ端を発見したことなどから、この事故を殺人未遂事件として捜査を開始していた。百合江は事務長の吉岡(斉藤文太)と不倫関係にあり、板谷にも日沙子の影があったため、夫婦はいつ離婚してもおかしくない状況にあった。

まもなく、板谷の人工呼吸器のチューブが切断される騒ぎが起きた。心電図はフラットになったが発見が早く板谷は無事で、しばらくして意識も回復する。警察は、2つの事件のアリバイがなく、事件当時、病院の仮眠室にいた百合江から事情を聴いた。だが、百合江は犯行を否認し、日沙子こそ犯人だと言い切る。事件直後、看護師の姿を見たという患者の証言もあった。板谷の異変に気付いた時、温子はICUの近くでかすかに鈴の音を聴いたのだが、同じ鈴を日沙子も百合江も持っていた。

病院の事務局は、疑惑が生じた日沙子に対し、チームワークを乱す怖れがあるとして自宅待機の命令を出した。しかし、何としても日沙子を信じたい温子は、1人で捜査を始め、病院のゴミ捨て場でチューブを切断した際に使用されたと見られるハサミを発見した。そして、最初の事件の現場となった廃ビルに行き、そこでようやく日沙子の無実を確信した。廃ビルの2階部分は、1階が透けて見える危険な場所。日沙子が高所恐怖症だと知る温子は、その場所に行くことなどとても出来ないと気付いたのだ。

だが、一番怪しい百合江が高台の崖下で死体となって発見されたことから、事件は新たな局面を迎えた。救命センターに運ばれた百合江の体にはたくさんの細かい傷があった。どうやら、百合江はカラタチの植え込みがあった崖の上から転落したらしいのだ。凶器のハサミからは、日沙子の指紋が検出されたが、それが百合江の工作と判明。百合江が罪の意識に苛まれて崖の上から投身自殺した、との見方が強まった。そして、チューブ切断事件の直後に目撃された看護師が薫らしい、との証言が出たのがきっかけで、2つの事件が薫と百合江による犯行だということが明らかになった。

そんな中、温子は、日沙子の体や衣服にカラタチの枝で付いたと見られる傷があることに気付いて―。