火曜サスペンス劇場



街の者 神山治郎(9)
『放火する

キャスト

神山 治郎 * 高橋 英樹
柳井 英恵 * 奈良岡朋子
大橋 辰子 * 岡本  麗
安藤 響子 * 小林 綾子
井上 由華 * 日下部 新
山下千加子 * 藤田 弓子
岩崎真理子 * 川上麻衣子
岩崎  宏 * 太川 陽介
鳴海 潤子 * 結城しのぶ
岩崎 太郎 * 佐野 観世
山   下 * 大林 丈史
小   杉 * 菊池 隆志
宇 佐 見 * 山本 紀彦
太   田 * 高橋 幸生
スタッフ

原   案 * 宮川 一郎
脚   本 * 難波江由紀子
監   督 * 岡屋 龍一
プロデューサー * 高橋 直治
    * 桑原 秀郎
    * 島田  薫
音   楽 * 丸谷 晴彦
医事指導 * 石田喜代美

ストーリー

町内で連続放火事件が発生する中、神山(高橋英樹)は、休診日に押しかけてきた山下千加子(藤田弓子)という患者を診たのがきっかけで、その親子対立に巻き込まれた。洋裁の仕事をしている千加子には真理子(川上麻衣子)という娘がおり、真理子は夫・岩崎宏(太川陽介)と商店街にある住宅兼店舗で喫茶店をやっている。1年前、千加子の夫・山下(大林丈史)は、響子(小林綾子)の自宅の近くにある家を二世帯住宅に改築。だが、その山下が心筋梗塞で急死した後、千加子は一人で近くのアパートに引っ越してしまった。真理子らは、その理由が分からず、結局、山下家は空き家になっていたのだ。

ある夜、神山は、買い物に行く途中転倒したという千加子の治療を行った。千加子がアキレス腱断裂だったため、神山は直ちに車椅子を手配する。だが、その千加子をアパートに送り届けた神山は、やってきた刑事の話から、山下家の生け垣が放火された、と知った。千加子の治療中、診療所にやってきた真理子の愛犬・ゴン太のリードが焦げていたことを思い出した神山は、気が気ではない。ただ、刑事の話によると、山下家への放火は、他の放火とは状況が違うらしい。

千加子が真理子の反対を押し切って売却の仮契約していたとの話が伝わって程なく、神山は、響子から、放火騒ぎの直後、真理子が現場から飛び出してきたのを目撃した、と告げられた。警察の疑惑は、焦げたゴン太のリードをこっそり捨てようとした真理子へと向けられる。だが、神山は、ゴン太をセラピー犬にしようとしている真理子が放火したとは、どうしても信じられなかった。

そんな折、神山は、千加子と、鳴海潤子(結城しのぶ)という家の売却相手との奇妙な話し合いの場に立ち会うことになった。放火があったことから、買い取りのキャンセルを確信している感じの千加子。だが、千加子の予想に反し、潤子は買い取りの本契約をすると宣言する。この言葉を聞き、千加子は凍りついたような表情を見せた。

岩崎の話によると、潤子は、挿絵画家だった山下の担当をしていた雑誌社の編集者。岩崎は、独身で親もいないはずの潤子がなぜ二世帯住宅を購入するのか、分からないという。だが、神山は、「あの家で死ねれば本望です」と潤子が千加子に言った言葉を思い出し、今回の山下家への放火の原因がこの2人に関係していると気付いた。

まもなく、公園の一画に埋めた揮発油のビンが発見されたことから、真理子が刑事たちに犯行を自供。ところが、全く別の場所で連続放火事件の真犯人が逮捕されたため、刑事たちは、真理子と神山を残して帰ってしまった。だが、真理子が千加子の身代わりになって生け垣への放火を自供したと気付いた神山は、その千加子の行動が気になった。真理子を連れて慌てて山下家に駆けつけた神山は、家屋に放火寸前の千加子を発見して―。