火曜サスペンス劇場



警部補 次郎(21)
『妻の初

キャスト

佃  次郎 * 西郷 輝彦
早田 公平 * 六平 直政
石堂  寛 * ベンガル
前沢 純一 * 大河内 浩
大内 麗子 * 秋吉久美子
大内 友久 * 国広 富之
鵜沢 初江 * 岡本  麗
鵜沢 良助 * 仲本 工事
大内 武志 * 青木 堅治
富沢  駿 * 高橋 一生
島本専務 * すま けい
堀 祐一郎 * 池内 万作
スタッフ

脚   本 * 篠田 富雄
監   督 * 淡野  健
プロデューサー * 前田伸一郎
    * 小橋 智子
    * 黒沢  淳
音   楽 * 丸谷 晴彦

ストーリー


都内の宝石店で強盗傷害事件が発生し、500万円を超える現金、貴金属類が奪われた。佃(西郷輝彦)と早田(六平直政)は、現場から逃走する犯人とぶつかった主婦・大内麗子(秋吉久美子)の証言を元に似顔絵を作成。犯人らしき男から麗子の元に脅迫電話が入ったことから、警察は大内家周辺の警戒を強化した。

まもなく、大内家の庭先で、隣家の主婦・鵜沢初江(岡本麗)の他殺死体が見つかった。捜査陣は、犯人とぶつかった際に麗子が着ていた服を、初江が借りて着ていたことから、口封じを狙う犯人が間違って殺害したとにらむ。初江の夫・鵜沢良助(仲本工事)は、初江と麗子が2人だけで旅行するほど仲が良かったと証言した。

麗子は、ホテルを経営する夫・大内友久(国広富之)と2人暮らし。会社の専務・島本(すまけい)の話によると、一人息子の武志(青木堅治)がホテルを継がずに北海道の牧場で働き始めたことから、夫婦の間がギクシャクしていたらしい。

そんな中、配布された似顔絵が元で、強盗犯の堀祐一郎(池内万作)が逮捕された。捜査陣は、強盗傷害事件と共に初江殺しについても堀を追及する。だが、堀は強盗傷害に関しては容疑を認めたものの、殺人に関しては犯行を否定。初江殺し当時の堀のアリバイが証明されたことから、捜査陣の目は、初江の遺体を前にして異様に取り乱していた鵜沢に向けられた。

一方、初江の預金口座に架空の名義で入金があると知った佃らは、その入金者が何か弱味を握られた麗子ではないかと推理。麗子が初江と一緒に行った長野旅行に謎を解くカギがあるとにらんだ佃らは、さっそく長野に向かい2人が旅行した跡をたどった。

やがて、佃は、松代に宿泊した麗子が単独でとある病院を訪ね、富澤駿(高橋一生)という若者を見舞っていたと知った。病院関係者の話によると、富澤は末期の脾臓がんで1週間前に死亡したとのこと。麗子は、たった1回しか見舞っていなかったが、そのことで富澤は大いに勇気付けられこの世を去ったらしい。

まもなく、富澤が武志の高校時代の親友だったことが判明。佃の質問に答えた麗子の話から、思わぬ事実が明らかになった。実は、武志が北海道に行って程なく、がんで余命半年と宣告された富澤が大内家を訪ねていた。話を聞いた麗子は、わが子のように富澤を愛し、励まし続けた。そんな様子をたまたま目撃した初江は、浮気をしていると思って麗子に接近し、弱味を握ったつもりで色々とオネダリを始めたのだ。

「あの女を思いっきりひっぱたいてやりたかった」という麗子の話を聞いた佃は、犯人が別にいると察知。初江が狙ったもう一人の強請りの相手が犯人だと気付いて―。