火曜サスペンス劇場



事件記者・三上太(3)

キャスト

三上 雄太 * 水谷  豊
日高 康作 * 蟹江 敬三
徳丸 悦郎 * 金田 明夫
一ノ瀬礼子 * 山本 未來
堀内 新平 * 山下 徹大
二宮 律子 * 斎藤 陽子
吉野 了平 * 高橋 長英
吉野 旬子 * 黒坂 真美
竹之内 敦 * 葛山 信吾
竹之内洋介 * 中原 丈雄
竹之内美和 * 結城しのぶ
吉野 初子 * 松本 留美
松木 恒夫 * 大村 波彦
小橋弁護士 * 蛍 雪次朗
望月 雅彦 * 斎藤  歩
勝又刑事 * 丸岡 奨詞
磯部刑事 * 土屋 良太
南刑事 * 吉沢 眞人
スタッフ

脚   本 * 峯尾 基三
監   督 * 吉本  潤
プロデューサー * 金田 和樹
    * 田中 浩三
    * 齋藤 立太
    * 三好 英明
音   楽 * 吉川 清之

ストーリー

三上(水谷豊)の元に、桐生署刑事の吉野了平(高橋長英)が駅前の階段から転落して危篤だとの連絡が入った。三上と吉野との出会いは7年前。当時、桐生市内の消費者金融で現金強奪殺人事件が発生。吉野が、人質を取った犯人・松木恒夫(大村波彦)に発砲した結果、負傷した松木は通りかかった車に轢かれて死亡。三上は、この事件を批判記事として書いたことがあったのだ。

三上が駆けつけた病院で吉野の妻・初子(松本留美)に会って程なく、吉野の一人娘でアパレル会社に勤務する旬子(黒坂真美)が殺人容疑で告訴されていることが分かった。この事件は、旬子の恋人・竹之内敦(葛山信吾)の母親で通販会社の社長をしている竹之内美和(結城しのぶ)が絞殺されたというもの。凶器のネクタイを捨てようとしていた旬子が犯行を自供したことから、逮捕、起訴されたのだ。

まもなく、美和の葬儀に行き、敦の顔を見た三上は、驚愕の事実に気付いた。敦は、なんと7年前の事件で死亡した強盗殺人犯・松木の実の息子。松木の死後、敦は叔母だった美和とその夫・竹之内洋介(中原丈雄)の養子になっていたのだ。初子の話によると、この事実を知った吉野は、すぐに敦と別れるよう旬子に迫ったが、旬子は拒否。それ以来、吉野と旬子の間には、深い溝が出来た。そして、美和が殺された後、吉野は、定年間近だった警察を辞め、一人で事件を調べていたらしい。

アパレル会社のデザイン課で働く旬子は、美和の会社の企画室にいた敦と昨年知り合い交際を始めた。三上らの取材要請に対し、敦はショックの余りかこれを拒否。また、三上は、担当の弁護士・小橋(蛍雪次朗)の仲立ちで拘置所内の旬子に接見するが、旬子は全く口を開こうとはしない。だが、死亡直前の吉野の反応から、吉野が何者かに突き落とされ、さらに旬子の事件に関して何かを掴んでいたと気付いた三上らは、全力で事件の真相究明に乗り出した。

まもなく、凶器のネクタイが、旬子が敦のためだけに作ったプレゼントだったことが判明。何としても旬子から話が聞きたい三上は、刑事訴訟法第95条〈拘留の失効停止〉の規定を利用し、吉野の葬儀に参列するとの理由付けで、旬子の拘置所からの連れ出しに成功した。そして、三上らの熱意が通じたのか、桐生に向かう車中で、旬子が徐々に口を開き始めた。

桐生の吉野の自宅を訪ねた三上は、さっそく吉野の部屋を調べさせてもらった。転落事件の後、吉野のカバンは行方不明。残された手掛かりは、吉野の部屋にしかないのだ。そこで三上が知ったのは、松木によって強奪されたまま行方不明になっている6400万円の行方に、吉野が注目していたということ。資料の中からは、謎の『×』印が付いた桐生市の地図も発見された。

拘置所に戻る時間が迫る中、旬子は、吉野が殺された可能性が大きいと知ったのがきっかけで、無断で東京に戻り敦を呼び出して詰問。敦の無実を確信した旬子は、警察に嘘の自供をしたと三上らに明かした。それによると、旬子は、呼び出されたオフィスで美和の絞殺死体を発見。首に巻きついている凶器が敦にプレゼントしたネクタイだと気付いた旬子は、敦が犯人だと勘違いし捨てようとして、警察に見つかったというのだ。

竹之内夫妻の資産を調べた三上らは、通販会社の設立が7年前の事件の直後だと確認。さらに、地図の『×』印が、竹之内と美和が、7年前に住んでいた場所だと知って―。