九門法律相談所(7)
『自由』

<出演>

九門 耕作 山崎  努
    恵 床嶋 圭子
唐沢 麻男 江守  徹
唐沢 誠一 渡辺  力
唐沢 幸枝 麻志奈純子
矢部 浩一 谷川  俊
須藤  武 鼓  太郎
坂木  厳 大杉  漣
金   井 松崎 洋二
前園 梅子 阿知波悟美
吉田 青年 佐藤 丈樹

<スタッフ>

原  作  和久 峻三
     『自由』より
脚  本  日暮 裕一
監  督  黒沢 直輔
プロデューサー田辺 昌一
      瀬島 光雄
企  画  長富 忠裕



<あらすじ>

 九門耕作(山崎努)の弁護士仲間で多くの企業を顧客に持つ唐沢麻男(江守徹)の26歳になる息子・誠一(渡辺力)が、何者かに誘拐され、1億円の身代金を要求された。誠一は、九門の娘・恵(床嶋圭子)もよく知る人物で、父親の後を継ぐべく現在、法律学校で勉強中。緊急配備体制を敷いた警察は、身代金を取りに来た矢部(谷川俊)と須藤(鼓太郎)を逮捕した。

 警察の追及に対し、2人は営利誘拐と誠一殺しを自供、死体を東京湾に破棄した、と供述した。遺体を発見できない検察は、物証がないまま状況証拠だけで起訴。やがて、公判が始まった。

 ところが、2人は罪状認否で無実を主張。冤罪事件として、新たに九門に弁護を依頼してきた。何としても有罪に持っていきたい唐沢は、自分の上客を譲ると持ちかけ、九門に手を引くよう求める。

 しかし、調査を進めた九門は、誠一が親に反発して法律学校を辞め、賭場に出入りしていたことを確認。誠一が坂木(大杉漣)というヤクザから多額の借金をしていた事実を掴んだ。

 九門は法廷で、警察の強引な別件逮捕と、不当な取り調べを追及。矢部らの自白に証拠能力がないと主張して、無罪判決を勝ち取った。検察は、結局、控訴を断念。2人の無罪が確定してしまった。

 ところが程なく、九門は事務所に匿名で送られてきたビデオを見て驚愕した。その中で、縛られ拷問を受けたらしい矢部と須藤が、営利誘拐と誠一の殺害を自供し、東京湾ではない別の死体の隠し場所を証言しているのだ。

 その場所を調べた警察は、誠一の死体を発見。矢部らが、実は真犯人だったことが明らかになった。そして、さらに、矢部と須藤の射殺体が発見され、事態は"復讐殺人"の色合いが濃くなった。

 警察が目を付けたのは、渦中の人・唐沢。庭先で銃の弾痕を見つけた捜査陣は、別件で唐沢を逮捕し、"復讐殺人"の追及を開始した。

 唐沢は当初犯行を否認していたが、まもなく全面自供。九門に弁護を依頼してきた。唐沢の九門に対する要求は、冤罪の方針での弁護。唐沢は、矢部らを無罪にしてしまった九門が、その正義感から、自分の弁護を断わるはずがない、と読んでいた。

 唐沢から、矢部らへの復讐を臭わされた九門は、苦悩する。

そんな中、誠一に金を貸していた坂木を見つけた九門は、意外な事実を知った─。