取調室6

<出演>

水木正一郎  いかりや長介
菊池絵里子  岡本  舞
菊池 朋州  根上  淳
波多野 仁  石井 洋祐
波多野フサエ 石井トミコ
石川捜査一課長 西田  健
御子柴良平  西川 忠志
古賀管理官  木村  栄
衣山 刑事  沼田  爆
滝口捜査本部長 天田 俊明
大正屋の女将 藤田美保子
佐々木弓子  菅原 あき
大牧 早苗  藤川 尚子

<スタッフ>

原  作  笹沢左保
     『サンセット刑事』より
脚  本  洞澤美恵子
監  督  鷹森 立一
プロデューサー田辺 昌一
      伊藤  猛
企  画  長富 忠裕



<あらすじ>

 佐賀県の黒髪山山麓で男の変死体が発見された。死亡していたのはガソリンスタンド勤務の波多野仁(石井洋祐)、37歳。解剖の結果、殺人事件と断定した佐賀県警は、直ちに捜査に乗り出した。

 母親・フサエ(石井トミ子)と2人暮しの波多野は、"逆玉"結婚する、と言いふらしており、1週間程前、その口座に300万円が振り込まれている。捜査陣は、遺留品の写真から、波多野が付き合っていた女が新進の陶芸作家・菊地絵里子(岡本舞)と確認し、その足取りを追った。フサエが、唐津にある菊地低で長年家政婦をしていたことから、2人が知り合う可能性は十分あった。

 絵里子は、捜査陣の事情聴取に対し、事件当時、東京から来た友人・佐々木弓子(菅原あき)らと自宅で一緒だったと証言したが、その後、行方不明。捜査陣は、絵里子意外の容疑者が全く上がらなかったことから、殺人と死体遺棄で指名手配。まもなく、出頭してきた絵里子を逮捕した。

 取り調べに対し、絵里子は犯行を全面否認した。絵里子を本ボシと見る捜査陣は、"緒としの名人"の異名を取る水木警部補(いかりや長介)を投入。水木と絵里子の取調室内での対決が始まった。

 絵里子は水木の質問を巧みにすり抜けた。遺留品の写真はレイプされた時のもの、という絵里子は、波多野に振り込んだ金が口止め料だと主張する。水木は、レイプぐらいで殺人はしない、と反論する絵里子に別の動機があるとにらみ、自ら聞き込みを開始した。

 まもなく、水木はフサエから興味深い話を聞き出した。絵里子の母親は17年前に自殺していたが、フサエはその直後、廷内の焼却炉にあった観音像を持ち帰っていた、波多野は、その観音像を持ち出したようなのだ。

 水木は、絵里子と2人暮しの父・菊池朋州(根上淳)に事情を聞くが、朋州は押し黙ったまま口を開こうとはしない。水木は、観音像にこそ事件解決の鍵が隠されているとにらんだ。

 やがて水木は、絵里子が波多野の死体を、弓子ら東京の友人を運んだ車のトランクに入れていたと気付いた、だが、物証がなく、絵里子に軽くかわされる。

 絵里子は、朋州の実の娘ではない。だが、2人の強い父娘愛を知った水木は、朋州の周辺を捜査することで、絵里子に揺さぶりをかけた─。