小京都ミステリー(20)
『肥後人吉殺人事件』

<出演>
  <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 脚  本 佐藤  茂
山本 克也 船越栄一郎 監  督 南部 英夫
村口 雅子 小林 綾子 プロデューサー 野末 和夫
室戸 吾助 脇坂 奎平 野木小四郎
室戸 信介 斉藤 隆治 千原 博司
三浦 由香 高橋 里華 音  楽 丸谷 晴彦
立花 功二 中丸 新将 企  画 長富 忠裕
深野 朋美 白石まるみ
山   田 福島 剛史


<あらすじ>

 相棒のカメラマン・山本克也(船越栄一郎)と肥後熊本の小京都・人吉を訪れたフリーライターの柏木尚子(片平なぎさ)は、取材のついでに球磨川上流の五木村に行き、そこで殺人事件に巻き込まれた。

 殺されたのは酒と博打にのめり込み周囲から白い眼で見られていた室戸吾助(脇坂奎平)という男。深夜、月明かりの中で村の風景の撮影をしていた克也は、室戸の家の近くで銃声を聞き、その直後、黒い影を目撃していた。前日、克也が、人吉市内で若い女に暴力をふるう室戸と揉み合いになっていたと知った警察は、克也を容疑者として拘束。まもなく、克也は解放されたが、2人は真相の究明を開始した。

 尚子らが注目したのは、1ヵ月前に北九州で服毒自殺した室戸の息子・信介(斉藤隆治)のこと。室戸の家の酒瓶から同じ毒物が検出されており、その室戸が最近、福岡の立花(中丸新将)という不動産屋とよく会っていたらしいのだ。

 立花の話によると、室戸から土地の処分を持ちかけられていた立花の仕事仲間・山田(福島剛史)が最近殺されていた。立花は、山田が預かっていた謄本類が室戸の所に戻っていることにらみ、それを確認するため室戸に会っていたと、いう。

 そんな折、尚子らは、人吉市内で、室戸に暴力を振るわれていた女を発見、山田殺しの輪郭をつかんだ。女は、以前、信介と同棲していた三浦由香(高橋里華)。由香は、信介が福岡から持ち帰った地染めの謄本類を室戸家に郵送したのだが、そのことを立花に口外したかどうかで、室戸に責められていたのだ。

 つまり、山田殺しは、室戸から謄本類を取り戻すよう頼まれた信介が刃物を使って決行、地元署の取り調べを受けている最中に毒をあおり自殺した、というのが真相のようであった。

 室戸殺しの犯人を追う尚子が次に注目したのは、信介の自殺の現場から毒物の容器を持ち出した謎の人物。室戸家の酒瓶から検出された毒物は、この謎の人物が入れた可能性があったからだ。

 さっそく由香から事情を聞いた尚子らは、尚子と別れたあと由香が激しい言い争いをした村口雅子(小林綾子)という女に興味を抱いた。

 雅子は、かつて室戸と離婚した女の連れ子で、何年か室戸家で暮らしたことがある。

 信介、由香、そして、雅子が三角関係にあったと知った尚子は、かつて信介と"兄妹"だった雅子の周辺を調べて─。