女検事霞夕子(11)
『家族写真』

<出演>   <スタッフ>
霞  夕子 鷲尾いさ子 原  作 夏樹 静子
池川奈津子 根岸 季衣 (『家族写真』より)
古屋 茂子 赤座美代子 脚  本 坂田 義和
池川 敦夫 小日向文世 監  督 猪崎 宣昭
森本 克彦 山崎  一 プロデューサー 佐光 千尋
球磨功三郎 斉藤 洋介 安倍 夏彦
平山 泰三 ベンガル 川村 正子
企  画 長富 忠裕


<あらすじ>

 横浜市内のマンションで1人暮しのスナック経営者・古屋茂子(赤座美代子)の絞殺死体が発見された。現場検証に立ち合った担当検事・霞夕子(鷲尾いさ子)は、物盗りに見せかけた顔見知りの犯行と見抜き、直ちに所轄の刑事・平山(ベンガル)と捜査を開始した。

 茂子は7年程前、夫と死別して以来、独身で近親者は、弟でカメラマンの池川敦夫(小日向文世)と妻の奈津子(根岸季衣)、幼い子供2人の計4人。最近、茂子は"子供のためにも頑張らないと"とつぶやいていたらしい。夕子は、海外での仕事が多い敦夫を助けて写真館を経営している奈津子とは面識があった。

 捜査陣は、茂子に言い寄っていた店の客、敦夫のかつての浮気相手などを調べるが、犯人にはたどりつけなかった。肝心の敦夫は、現在、中国方面で撮影中とのこと。奈津子は、夕子に、香港から届いたエアメイルを見せ、早く連絡を取りたいという。

 そんな中、茂子が、奈津子の子供の担任教諭・森本克彦(山崎一)と付き合いがあり、部屋の鍵を持っていたことが判明。平山はその周辺捜査に乗り出した。鑑識は被害者の顔に付着していた繊維片から酢酸を検出していたのだが、森本なら学校の理科室で薬品に触れる可能性がある。

 平山の追及に対し、森本は茂子に関係を迫られていた事実は認めたものの、犯行を否認。鍵に関しては、茂子に無理矢理渡されたのだ、と主張した。

 しばらくして、写真館の暗室で、現像に酢酸を使用すると知った夕子は、夫の帰りを待ちながらけな気に頑張る奈津子に着目した。奈津子の子供の話によると、事件の少し前、写真館に遊びにきた茂子は、押入の中で赤い貯金通帳のようなものを発見し、茂子と大喧嘩になったらしい。

 その赤い通帳がパスポートだとにらんだ夕子は、事務官の球磨(斉藤洋介)に指示して、奈津子と敦夫の海外渡航記録を調査。その結果、敦夫が現在国内におり、また、茂子の事件前、奈津子が香港に出国していた、との事実を掴んだ夕子は、奈津子が茂子と敦夫の双方を殺害した、とにらんだ。

 夕子の推理は、何らかの理由で敦夫を殺した奈津子は海外に撮影に行っていると、香港から"敦夫の手紙"を自分宛に送るなどして、この話に信憑性を持たせた。ところが、敦夫のパスポートを発見した茂子は、敦夫が奈津子に殺されたと察知、2人の子供を引き取ると奈津子に切り出し、逆に殺された、というもの─。だが、この推理には何の裏付けもない。

 夕子は、同じ妻としての立場から奈津子を説得して─。