当番弁護士4

<出演>
  <スタッフ>
梶原 藤子 坂口 良子 脚  本 石松 愛弘
多島 杏子 萩尾みどり 監  督 長谷 和夫
多島 正人 大門 正明 プロデューサー 酒井 浩至
多島 英生   磯田 啓二
多島  律 山本  緑 大西 悦子
脇坂 司郎 有川  博 企  画 長富 忠裕
脇坂 尚子 北林 早苗
梶原 陽子 松下  恵
梶原 陽介 平山 雅久
園井 道夫 小野寺 昭
高林 東一 斎藤 隆治


<あらすじ>

 河口湖畔の別荘が全焼し、焼け跡から中堅画家・脇坂司郎(有川博)の変死体が発見された。現場の状況から殺人放火事件と断定した警察は、まもなく自首したレストラン『西洋亭』の料理長・多島正人(大門正明)を逮捕し取り調べを始めた。

 当番弁護士として多島の弁護を担当した梶原藤子は、7年前に発生し、藤子の亡夫・梶原陽介(平山雅久)が手がけた酒がらみの傷害事件を思い出した。事件の当事者は、同じ多島と脇坂で、この頃まだ当番弁護士制度がなかったため、不利な調書を作られた多島は懲役6ヵ月の実刑判決を受けていた。

 今回の事件に関し、多島の供述にはいくつかの矛盾や疑問点があった。だが、多島は"自分が殺した"の一点張りで、妻で店のオーナーの杏子(萩尾みどり)、一人息子で11歳の英生との決別を宣言していた。

 脇坂の妻・尚子(北村早苗)の話から、7年前の傷害事件の原因が脇坂と杏子の不倫だった、と知った藤子は、杏子のことを疑った。だが、杏子の母・律(山本緑)は、その話を一笑に付す。

 そんな折、英生が放火の現行犯で捕まった。さっそく面会した藤子は、英生が脇坂殺しの現場にいたとにらむ。英生は、事件を目撃したショックで当時の記憶を失っていた。

 何度かのカウンセリングを行った結果、英生は、脇坂が描いていた英生の肖像画に火をつけたと供述。動機は明らかではなかったが、英生が真犯人という見方が有力になった。

 だが、脇坂の直接の死因は頭部の打撲でなにか不自然さが残る。まもなく、血液型から、英生の本当の父親が脇坂だと判明。藤子は、事件の原因が英生の出生問題にあると確信した。

 英生の父親のことに関しては、杏子はもちろん多島も知っていた。律は、多島がそのことを納得した上で杏子と結婚したという。

 再び藤子の面会に応じた英生は、憑きものが落ちたように重い口を開いた。

 事件の日、自分の肖像画の続きを描いてもらおうと脇坂の別荘に行った英生は、脇坂と杏子が親密にしているのを目撃して抗議。逆に父・多島のことをバカにされたことから、脇坂が酔いつぶれている間に、絵に火を付けていた、という。

 事件の日、杏子が自分と英生にヨリを戻すよう迫る脇坂に抗議に行ったと知った藤子は、子供のいない尚子に疑惑の目を向けた─。