取調室7

<出演>
  <スタッフ>
水木正一郎 いかりや長介 原  作 笹沢 左保
三田川竜彦 萩原 流行 (『敵は鬼畜』光文社出版)
小月参次郎 名高 達男 脚  本 洞澤美恵子
小月 綾乃 三原じゅん子 監  督 鷹森 立一
小月 知香 小西 杏奈 プロデューサー 田辺 昌一
石川捜査一課長 西田  健 伊藤  猛
大河原大介 宮川一郎太 音  楽 大谷 和夫
石井 弘子 立花 理佐 企  画 長富 忠裕


<あらすじ>

 佐賀県内の採石場跡地で、他殺と見られる女性の焼死体が発見された。遺留品などから、被害者は福岡に本社を置く会社、小月化学の社長婦人・小月綾乃(三原じゅん子)と判明。解剖の結果、縛られた綾乃が生きながら殺されたことが明らかになった。

 事件前、警察は2度にわたり、鳥栖駅構内でたたずむ綾乃の8歳の娘・知香(小西杏奈)を保護していた。知香の話によると、東京から"ハール"という男に佐賀に連れてこられ、何日かして綾乃が向かえにきた、という。

 調査を進めた捜査陣は、綾乃にタツヒコさんと呼ばれていた男が知香を誘拐していたと察知。綾乃の夫・小月参次郎(名高達男)を質した結果、少し前まで小月化学で働いていた三田川竜彦(萩原流行)が問題の"ハール"で、小月自身1億円の身代金を奪われていたことが分かった。

 捜査陣は、警察に届けなかった小月に公にされたくない弱みがあるとにらむが、小月の口は固い。

 まもなく、捜査陣は、知香の誘拐と綾乃の殺人容疑で三田川を逮捕。"落としの達人"との異名を取る県警警部補・水木正一郎(いかりや長介)が三田川の取り調べを開始した。物証はなく、三田川は犯行を全面否認。水木は、大学を優秀な成績で卒業し海外の研究室で働いていたほどの緻密な思考力を持つこの三田川を、10日間の勾置期限内に落とさなくてはならないのだ。

 水木は、怒鳴ったりスカしたりしながら三田川を攻めた。だが、三田川は水木の言葉をどこ吹く風とかわしていく。その間、検察の取り調べもあり、たちまち拘留期限の半分が経過した。

 そんな中、小月が思い口を開き、誘拐を警察に届けなかった理由を明かした。三田川は知香が小月の留守中に何者かにレイプされて出来た子だと、DNA鑑定をつけて強請っていたのだ。小月は当初、三田川の要求をはねつけていたが、知香が誘拐されるに及んで身代金を払ったのだ。

 水木は、以前、高校時代の恩師の娘を襲った三田川が、事件を知り罵倒した恩師を殺していたと知った。そして、その年の夏休み、三田川は佐賀に遊びにきた綾乃と知り合ったらしい。

 この推理を突きつけられ興奮する三田川に、水木はさらに追い打ちをかけた。"ハール"に近い"ファール"は北欧では父親の意味。水木は、知香に"ハール"と呼ばせていた三田川こそ綾乃をレイプした張本人とみたのだ。

 そして、犯行後に洗われたとみられるスニーカーを見つけた水木は、三田川の部屋の排水溝で、ついに犯行現場の土を発見した。