わが町IX

<出演>
  <スタッフ>
森田 吾郎 渡辺  謙 原  作 エド・マクベイン
森田  繭 有森 也実 (『サディーが死んだ時』より)
鳴海 成巳 蟹江 敬三 脚  本 鎌田 敏夫
栗山 隼人 川野 太郎 監  督 吉川 一義
綿貫  勝 松井 範雄 プロデューサー 赤司 学文
黒土 朝男 佐藤 B作 石川 好弘
向井 春雄 平田  満 企  画 長富 忠裕
坂東 清文 勝部 演之
古池 潤三 田中 隆三
古池 紗耶  
浜野 弘文 国広 富之
浜野 順子  
戸部 浩次 倉崎 青児
黒土 千晶 佐藤 直子
永嶋 刑事 薙  良一
七   瀬 中西 良太


<あらすじ>

 西月島署管内にある高級マンションの一室で、頭部を殴られて瀕死の女性が発見され、病院に運ばれる途中息を引き取った。死亡したのは、ゴルフ場会社を経営する古池潤三(田中隆三)の妻・紗耶。遺体を司法解剖した結果、紗耶が暴行されたあと、ゴルフのパターで撲られたと分かった。

 直ちに聞き込みを始めた刑事課の面々は、紗耶の末期の言葉が"なな"だと知るが、それが何を意味するのか不明であった。

 まもなく、古池と紗耶の離婚話が進んでいたことが明らかになった。紗耶は、世界的な精密機会用ロボットの会社を経営していた父親の遺産のかなりの額を相続している。最近、ゴルフ場の経営が思わしくない古池が妻・紗耶の遺産を狙って犯行を企てる可能性は十分考えられた。

 古池は、事件発生当時、弁護士・浜野弘文(国広富之)の妻・順子と、東京湾上のクルーザーで遊んでいたと証言。順子の姿と古池らしき男がいた、との目撃証言があった。だが、その男が古池だとは確認されたわけではなかった。

 そんな中、連続レイプ犯・戸部浩次(倉崎青児)が別の管轄で逮捕され、戸部は紗耶を暴行したことを認めた。戸部の指紋を凶器のパターから検出していた警察は、当然戸部が紗耶を殺したものとみて追及。殺しに関しては否認する戸部は弁護士を呼んで対抗した。

 一方、西月島署の刑事課では、理屈屋の向井(平田満)が"戸部殺人犯人説"に異を唱えていた。向井は船のロープの結び方などから、順子と一緒にいたのが別人たというのだ。だが、戸部は警察の激しい追及もあり、まもなく殺しも自供してしまった。

 ところが、すぐに思わぬ事実が判明した。戸部に付いた弁護士は、なんとクルーザーに乗っていた順子の夫・浜野弘文だったのだ。紗耶が言い残した"なな"という謎の言葉もまだ明らかになっていない。

 西月島署刑事課の課長・坂東(勝部演之)は、事件が終わったと言いつつも、向井に捜査の継続を指示。この向井に協力するように吾郎(渡辺謙)ら他の刑事たちも動き始めた。

 途中、向井が匿名の電話に操られたらしい暴力団員に襲われ、捜査陣は真犯人の存在を確信する。

 まもなく、刑事・黒土(佐藤B作)の指摘で、捜査陣は紗耶が作っていたたくさんの人形に着目。殺人現場の棚に並んでいた1体の人形から意外なものを発見した─。