盲人探偵 松永礼太郎(9)
『時効』

<出演>
  <スタッフ>
松永礼太郎 古谷 一行 脚  本 宮川 一郎
松永 サチ 田中 広子 監  督 山本 迪夫
矢部 警視 ケーシー高峰 プロデューサー 大塚 恭司
中村 久子 美保  純 大藤 博司
中村トモ子 前田 亜季 音  楽 佐藤 允彦
遠山 良子 西尾 まり 企  画 長富 忠裕
牧   野 中丸 新将
北   村 緋田 康人
彦坂喜一郎 児玉 謙次


<あらすじ>

 盲目のマインドコーディネーター・松永礼太郎(古谷一行)の家に、ある日、中村トモ子(前田亜季)という11歳の少女が訪れ、失踪した母親・久子(美保純)を探して欲しいと頼んだ。母子2人暮しの中村家には、たびたび恐い声の電話があったらしく、トモ子は久子が書き置いた松永の住所を見てやってきたのだ。

 矢部警視(ケーシー高峰)の調査によると、ブティックをやっている久子には金銭関係のトラブルはない。また、久子は、トモ子に、父親はおろか親戚関係の話を全くしていないようであった。

 そんな中、松永家に久子から"危ない目には会っていないので捜さないで欲しい"との電話が入り、一方的に切れた。

 この久子の声を聞いた松永は、10年前に発生したある事件の関係者の声に酷似していると気付き、さっそく当時の資料を取り寄せ、検討に入った。

 この事件は、北陸化工という会社の社長を狙った営利誘拐で、まもなく社長は自力で逃げ出したが、会社側に"解決金"を払ったとの噂があった。事件を知る関係者は死亡し、その真偽は闇の中に埋もれ、事件そのものも最近時効を迎えていた。当時まだ刑事だった松永は、容疑者の1人として久子を取り調べたことがあったのだ。

 何度か久子の声を聴き直した松永は、その背後に北陸地方独特の方言を確認、トモ子を伴って山代温泉に向かった。途中、車のブレーキオイルが抜かれている事に気付いた松永は、犯人側が自分たちの動きを掴んでいると見る。尼御前岬で偶然久子の"携帯"を見つけた松永は、久子が犯人グループと行動を共にしていると断定した。

 まもなく、北陸での捜索を始めた松永は、10年前の容疑者の1人だった彦坂(林孝一)という老人を3人の人物が訪ねていたと知った。写真で確認した結果、そのうち1人は久子。彦坂は程なく心筋梗塞で死亡。3人は彦坂の所持品を持ち去ったようであった。

 松永は、10年前の誘拐事件で金銭面でタッチしなかった犯人グループの2人が幻の解決金を探していると察知、久子もその2人に引きずられているとみた。

 やがて、白川郷を訪ねた松永、トモ子らは、偶然、久子、そして、牧野(中丸新将)、北村(緋田康人)という2人の男と遭遇し、人質になってしまった。

 久子と話した松永は、トモ子が彦坂の孫だと明かされ、ア然。死亡間近の彦坂から、"お宝"の隠し場所らしき謎の言葉を聞いていたと知って─。