女弁護士・高林鮎子(21)
『上毛高原 逆流の殺意』

<出演>
  <スタッフ>
高林 鮎子 眞野あずさ 脚  本 小木曽豊斗
竹森 慎平 橋爪  功 監  督 鷹森 立一
草鹿達之助 丹波 哲郎 プロデューサー 桑原 秀郎
滝沢 周造 新  克利 吉村 晴夫
辻本  茂 宮川一朗太 企  画 長富 忠裕
今野  昭 井上 倫宏
植田 育子 小林 綾子
滝沢 裕子 桑田 和美
植田 隆英 刀坂  悟


<あらすじ>

 群馬県の水上と、大阪の豊中市で、同じ日に、全く同じ種類の包丁を使った刺殺事件が発生した。水上の被害者は商事会社社長婦人・滝沢裕子(桑田和美)。豊中の被害者はデパートの仕入れ部門で働く植田隆英(刀坂悟)。警察は、2つの事件が同一犯によるものと断定し、裕子の夫で、植田とは仕事を通じて関係があった滝沢周造(新克利)の捜査に乗り出した。

 この滝沢に助けを求められる形で調査を始めた弁護士の高林鮎子は、裕子と植田が不倫関係にあったと確認。アリバイがない滝沢が極めて不利な立場にいることに気付いた。ただ2本の包丁を売った金物屋の目撃証言と、滝沢の風貌が全く異なっていた。

 程なく、鮎子は、植田が事件の1ヵ月程前に、裕子と房総半島に不倫旅行に出かけ、それ以降苦悩の表情を見せていた、と知った。裕子の友人の話によると、裕子は恋に関しては情熱的で、死をも怖れず盲目的に突っ走る女。植田は、そんな裕子の危うさに気付き、別れを考えていたフシがあった。

 鮎子と相棒の調査員・竹森慎平(橋爪功)は、裕子らが泊まった白浜のホテルを特定。まもなく訪ねた結果、思わぬ事実を掴んだ。

 裕子と植田が宿泊した日、ホテルの女性従業員が近くの崖から転落して死亡する事件があった。鮎子は、偶然見かけたホテルの板前・辻本茂(宮川一朗太)が、以前、滝本とその秘書・今野(井上倫宏)に会っていた人物だと思い出し、ア然。そして辻本が転落死した女性従業員の夫だと知り、事件の核心に近づいたとにらんだ。

 まもなく、辻本が凶器の2本の包丁を買ったと判明。そのアリバイを崩した鮎子と慎平は、辻本が裕子と植田を刺殺したと断定した。転落事故のあと病院に運ばれた辻本の妻は、最期に"裕子と植田にやられた"というようなことを言い残し、息たえていた。これを聞いた辻本が復讐したのは間違いないようであった。

 だが、そんな中、鮎子は、滝沢が裕子の死で多額の保険金を受け取ったと知り、その事件への影響を考えた。若い頃、裕子が心中未遂事件を起こしたと聞いた鮎子は、滝沢がわざと植えたを自分の妻に近づけ、不倫のお膳立てをしたとみた。不倫関係が破綻すれば、また心中を図る─滝沢はそう計算していたのだ。

辻本を自首に導いた鮎子は、次に滝沢の追究を始めて─。