地方記者 立花陽介(10)
伊豆大島通信局

<出演>
  <スタッフ>
立花 陽介 水谷  豊 脚  本 岡本 克己
久美 森口 瑶子 監  督 大室  清
根岸 隆一 片桐 竜次 プロデューサー 赤司 学文
戸田 永子 佳那 晃子 石川 好弘
戸田 俊作 渋谷 哲平 音  楽 佐藤 允彦
宅間 五郎 三浦 浩一 企  画 長富 忠裕


<あらすじ>

 伊豆大島の通信局に配属された東洋新聞の記者・立花陽介(水谷豊)は、赴任早々、戸田永子(佳那晃子)という女性の訪問を受け、奇妙な依頼をされた。

 11年前の昭和61年11月21日、三原山が噴火したちょうどその日に、東京の下町で主婦を狙った暴行殺人事件が発生、宅間五郎(三浦浩一)という男が逮捕された。宅間は当所犯行を否認していたが、まもなく自供。宅間が懲役10年の判決を受けたことで、事件は一件落着ということになっていた。永子は、こ宅間が実は無実で、真犯人を知っているから、そのことを記事にしてほしい、というのだ。

 陽介は、さっそく東京の本社に行き、編集局の意見を聞くが、答えは冷たい。記録を調べてみると、11年前の裁判で検察側は目撃証人まで用意し、宅間の"クロ"は間違いないところなのだ。

 だが、大島に戻り永子と再会した陽介は、紹介された永子の実弟・戸田俊作(渋谷哲平)の話を聞き、ア然。何年か前、傷害致死の罪で塀の中にいた俊作は、宅間の事件の真犯人という男と話をしたのだという。

 すでに刑期を終え島内でひっそり暮らしている宅間に会った陽介は、無実にもかかわらず罪を認めた背景などを聞き出して冤罪を確認、再び本社と連絡を取った。宅間とも話したことがあるという永子は、どうしてもその汚名をそそいでやろうと考えているようであった。

 陽介が永子、俊作の手引きで真犯人だという男と会ったのは、それから間もなく。"真犯人"は、陽介の質問に答えて犯行の様子を語り始めた。だが、その話を聞いた陽介は、以前、俊作から伝え聞いた話を思い出し何か不自然さを感じた。"真犯人"の話には、俊作が話した以上の目新しい情報はないのだ。

 自首を勧める陽介に対し、永子らに「冗談じゃない」と言い残し、姿を消す"真犯人"。陽介はこっそり撮影した"真犯人"の顔写真を手がかりに、その身辺を調査。まもなく、思わぬ事実を掴んだ。

 "真犯人"が入所していたという前橋刑務所にいた事実はないのだ。しかし、俊作は、俊一という名で確かに入所している。

 そんな中、永子が、11年前の裁判での目撃証人だったと知った陽介は、俊作こと戸田俊一が事件の真犯人だと察知。永子が弟の犯行を隠すため、宅間にその罪を擦りつけた、と気付いた。