小京都ミステリー(22)
『津軽弘前殺人事件』

<出演>
  <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 脚  本 小林 弘利
山本 克也 船越英一郎 監  督 南部 英夫
田島 源三 田村 高廣 プロデューサー 野末 和夫
上田久実子 小林千香子 前田伸一郎
上田 直樹 山崎 裕太 野木小四郎
鈴木 朱美 長崎  萠 千原 博司
木崎  明 右門 青寿 音  楽 丸谷 晴彦
桜井 五郎 森   一 企  画 長富 忠裕
長坂  翔 今井 雅之
松戸幸四郎 勝村 政信


<あらすじ>

 みちのくの小京都・弘前市周辺の取材をしていた柏木尚子と相棒の山本克也が通り魔殺人事件に遭遇した。この事件は、弘前から少々離れた浅虫温泉で発生したもので、被害者は25歳のOL。尚子らは、このOLが犯人に撲り殺される直前にすれ違っていたのだ。

 警察は、最近、津軽の各地で若い女性を狙う通り魔事件が頻発していたことから、今回初めて被害者が死亡したこの事件についても同一犯によるものと断定。変質的な愉快犯の仕業とみて捜査を進めた。

 そんな折、尚子らは、近々結婚するという上田久実子(小林千香子)と知り合った。久実子は郷土玩具の鳩笛を作る職人・田原源三(田村高廣)の孫娘で、14になる弟・直樹(山崎裕太)と3人暮し。血のつながりこそなかったが、久実子らは強い絆で結ばれているらしい。尚子らに、婚約者で病院勤務の医師・木崎(右門青寿)を紹介した久実子は、幸せいっぱいという笑顔を見せた。

 ところが、その久実子が通り魔に襲われ、意識不明の重体に陥った。急を聞き駆けつける源三、直樹、木崎、そして、尚子たち。源三は、尚子らに、腕っぷしが強かった50年前、2人の人間を殺したことがあると告白し、因果応報になったとうなだれる。

 警察は、以前から変質的な行為を繰り返していた桜井(森一)という男を別件で逮捕。だが、犯人が左利きと判明し、右利きの桜井が殺った可能性は少ない。さらに、病室の点滴の管に空気が注入され、久実子が殺されかけたことから、真犯人が別にいることが確実になった。

 しばらくして、尚子らは、久実子の友人で、木崎の病院で看護婦をしている鈴木朱美(長崎萠)から思わぬ話を聞き、愕然となった。

 木崎は、院長の持ってきた金持ちの娘との縁談に大乗り気、しかも、浅虫温泉で殺された女性は、木崎の医療ミスで病院を訴えていた人物だったのだ。

 尚子は、久実子を見舞った際、木崎が車の中でベートーベンの第九"歓喜の歌"を聞いていたことを思い出し、この男こそ一連の通り魔事件の真犯人だと直感した。つまり、浅虫温泉以外の事件は、今回の2件の事件を隠すための偽装だったのだ。

 まもなく、木崎の他殺死体が発見され、直樹が警察に出頭するが─。