女検事霞夕子(13)
幻想家族

<出演>
  <スタッフ>
霞  夕子 鷲尾いさ子 原  作 夏木 静子
城崎 治子 長山 藍子 (夏木静子『橋の下の凶器』より)
城崎 克臣 内藤 武敏 脚  本 橋本  綾
野々井怜花 芽島 成美 監  督 猪崎 宣昭
球麿功三郎 斉藤 洋介 プロデューサー 佐光 千尋
霞  瑞江 朝丘 雪路 安倍 夏彦
霞  友行 村田 雄浩 川村 庄子
藤原トヨ子 高山 千草 企  画 長富 忠裕
ホームレスの
おっさん
田村秦二朗


<あらすじ>

 横浜の高級住宅地で、城崎克臣(内藤武敏)という大学の名誉教授(内藤武敏)が殺害された。現場は家の離れにある城崎の部屋。警察は、現場の状況、血痕などから、犯人が城崎の顔見知りで、裏木戸から逃走したと察知、直ちに捜査を開始した。

 事件発生当時、城崎家にいたのは、20年前に死亡した城崎の一人息子の未亡人・城崎治子と、城崎の亡妻の妹・藤原トヨ子(高山千草)の2人。このうち治子は、事件の発生前後にバイクの音を聞いたと証言していた。

 まもなく、警察への匿名の通報から、現場に程近い橋の下のコンクリートの護岸で、凶器と思しきナイフが見つかった。事件を担当した検事・霞夕子(鷲尾いさ子)は、凶器の血液型が城崎のものと一致したことから、事件の解決が早いとみる。

 検察事務次官・球麿(斉藤洋介)の情報によると、城崎は近々、野々井怜花(芽島成美)というスナックのママと結婚する予定であった。警察が目を付けたのは、このスナックで働き2年ほど怜花と内縁関係にあったバーテン。バイクを乗り回すのがこのバーテンの趣味で、事件当時のアリバイもない。

 だが、怜花から話を聞いた夕子は、その口から出た容疑者の名前にア然となった。怜花は、自分を"財産目的の馬の骨"という目で見ていた治子が一番怪しいと断言したのだ。城崎が怜花と再婚すれば、夫の死後、20年も城崎に使えてきた治子の行き場がなくなる。

 治子が容疑者リストから外された根拠は、発見された凶器の場所。犯行時間当時からのアリバイを考えると、治子は問題の場所に行く時間がない。しかし、ナイフの場所を警察に通報してきた人物が女だと知った夕子は、治子への疑いを強めた。

 そんなある日、怜花に会った夕子は、事件の10日程前、城崎が寝ている間に何らかの理由で指を切っていたと知った。傷口は2センチ位で、城崎は本で切ったと思っていたらしい。だが、不思議なことに城崎のフトンには血がついていなかった、と怜花はいう。

 夕子は、治子が同じナイフを2本用意、そのうち1本にあらかじめ血を塗って、事件の発生前に橋の下に投棄しておけば、十分アリバイが成立すると推理。捜査陣に橋の近辺の聞き込みを強化するよう指示した。しばらくして、橋の下を縄張りにするホームレスの1人が思わぬ証言をして─。