警部補 佃次郎(5)
「あかね雲」(仮)

<出演>
  <スタッフ>
佃  次郎 西郷 輝彦 原  作 夏木 静子
徳永 雅之 芦田 伸介 脚  本 佐藤  茂
早田 公平 六平 直政 監  督 大室  清
石堂  寛 ベンガル プロデューサー 野末 和夫
前沢 純一 大河内 浩 前田伸一郎
浜田 宏江 野村 真美 小橋 智子
浜田 浩次 沢村 一樹 篠原  茂
羽山  肇 塩野谷正幸 企  画 長富 忠裕
野   村 甲本 雅之


<あらすじ>

 都内のマンションで拳銃による射殺事件が発生した。殺されたのは暴力団の組員で、そのやり方の汚さから組の中でも浮いた存在だった前科七犯の羽山肇(塩野谷正幸)。捜査を開始した所轄署刑事課の面々は、最近刑務所を出たばかりの羽山が、目の敵にしていた徳永雅之(芦田信介)という元刑事を殺そうとしていた事実を確認した。羽山は、12年前、退官間近の徳永に足を撃たれて捕まり、刑務所に入っていたのだ。

 担当刑事の佃次郎(西郷輝彦)は、羽山がかつて自分を裏切った浜田という男を脅し、徳永殺しを狙っていたと知った。浜田は、今は足を洗い、妻・宏江(野村真美)と小さなタコヤキ屋を経営。宏江は妊娠中らしい。徳永が浜田家に出入りしていると気付いた佃は、さっそく2人から事情を聞いた。

 宏江の父は、以前、徳永の下で働いていた刑事で殉職。その後、徳永は宏江を実の娘のように可愛がった。徳永は、宏江の恋人だった浜田が悪の道を進んでいると知り、必死で足を洗わせたらしい。佃が徳永に会った結果、事件当時のアリバイがないことが分った。

 そんな中、捜査陣は、現場で浜田の指紋を発見。事情聴取を受けた浜田は、徳永がかつてのツテで拳銃を入手したらしい、との話をきくや犯行を自供した。

 ところが、凶器の捨て場所を追求され浜田は、二転三転供述を翻した。物証の凶器さえ出なければ浜田の送検は見送られ、釈放される。捜査陣は、真犯人が実は徳永で、浜田はその身代わりで捕まっていると推理。徳永が浜田に入れ知恵をしているとにらんだ。だが、警察に呼ばれた徳永は、頑として口を開こうとはしなかった。

 拘留の期限切れが近づく中、その供述を分析した佃らは、凶器が浜田の家の周辺にあるとみて徹底捜査。まもなく、神社の境内で1丁の拳銃を発見した。

 だが、鑑定の結果、拳銃は凶器とは別物。佃は、それが徳永の仕掛けたトリックと気付くが対抗する手だてが見つからない。

 浜田の拘留期限の当日、刑事たちの部屋に落胆ムードが漂った。その時、調査報告書を見直していた佃は、事件の当日、現場に宏江らしき妊婦がいたとの目撃証言に着目。羽山を実際に射殺したのは宏江ではないかと考えた─。