月のかたち

<出演>
  <スタッフ>
筒井 杏子 大竹しのぶ 脚  本 宇山 圭子
中上  修 内野 聖陽 当摩 寿史
平出 安雄 織本 順吉 監  督 当摩 寿史
谷  刑事 大杉  漣 プロデューサー 佐光 千尋
時田 秀夫 菊地 隆則 川村 庄子
諸岡  茂 西 凛太郎 企  画 長富 忠裕
佐々木勝彦 村田 雄浩
近藤 課長 佐々木勝彦
橋本 刑事 松田  朗


<あらすじ>

 「あとひと月」─。横浜鶴見署刑事・谷(大杉漣)は、間近に迫った強盗殺人事件の時効を控え、最後の捜査を試みようとしていた。

 事件は、15年前、区内のコンビニで発生した。売り上げ金を強奪した2人組が女店員1人を刺殺、逃走の途中、通りがかった吉村杏子(大竹しのぶ)という女を拉致し、姿をくらました。杏子は5日後、無事保護。2人組は結局捕まらず、事件は時効を迎えようとしているのだ。

 新婚だった杏子は、5日も犯人に拉致されたことがたたり、事件の翌年に離婚。その後、再婚もせず、14年間ずっと深夜の弁当工場で働いていた。杏子に言い寄る男がいないわけではなかった。だが、杏子は断固これを拒否─。

 実は、杏子は逃走中の犯人と同じように、時効を心待ちにしていたのだ。

 ある日、杏子は、病院内で働く犯人の一人・中上(内野聖陽)と偶然再会した。杏子は、中上の電話に全く取り合わなかった。

 谷ら刑事たちが必死の捜索を続ける中、杏子はアパートの前までやってきた中上とついに言葉を交わした。「あと7日すれば自由になれる」。2人はその時を待ちわびるように口づけを交わした。

 一方、杏子の周辺を洗っていた谷は、先頃、郊外の山中で発見された死後15年後の白骨死体に着目していた。現場は、2人組が使用した盗難車が見つかった場所。まもなく遺留品などから、白骨死体の人物が諸岡(西凛太郎)という男と判明。衣服に付着した血痕を分析した結果、諸岡が2人組の片割れだった可能性がでてきた。

 15年前、杏子は、目隠しされ2人組の顔を見ていない、と証言していたため、改めて諸岡の写真を見せても犯人と特定できない。そんな折、谷は白骨死体と一緒に出てきた女物の指輪を見て、思わず目を見張った。そこに刻られた"K・Y"のイニシャルは、杏子が結婚していた時の名、吉村杏子と符合するのだ。

 谷は直ちに杏子周辺の監視を強化。杏子と駅で別れた男を部下の橋本(松田朗)に尾行させた。男の名は中上修、15年前、諸岡とつるんでいた人物だ。

 ところが、その中上が橋本の前で刺された。犯人は、事件後、ずっと杏子に思いを寄せていた時田(菊地隆則)。中上の正体を知った時田は、杏子との口づけを目の当たりにし、嫉妬にかられて襲ったのだ。

 病院に運ばれた中上は、全ての秘密を隠し、強盗殺人、と共に諸岡殺しも自供するが─。