取調室8

<出演>
  <スタッフ>
水木正一郎 いかりや長介 原  作 笹沢 左保
赤坂勇一郎 根津 甚八 (『悪魔の処刑』光文社)
長嶺 光枝 片桐 夕子 脚  本 洞澤美恵子
長嶺 洋子 那須 正江 監  督 鷹森 立一
赤坂 由利 上野 友莉 プロデューサー 田辺 昌一
三井 民雄 丸茂 太郎 伊藤  猛
黒木富士男 安藤 一人 企  画 長富 忠裕
石川捜査一課長 西田  健
大河原刑事 宮川一郎太
古賀管理官 木村  栄
衣山 刑事 沼田  麦


<あらすじ>

 佐賀県鳥栖市内の工場跡で、三井民雄(丸茂太郎)という男の他殺死体がみつかった。死体は天井からベルトで吊るされており、まるで処刑されたかのよう。現場を見た県警捜査陣は、すぐに福岡県警の元・警部赤坂勇一郎のことを思い浮かべた。

 三井は、赤坂の一人娘・由利(上野友莉)を暴行し殺害した容疑で起訴され裁判を受けていたが、10日前に証拠不十分で無罪となっていた。捜査陣は、ほとんど"クロ"だったこの三井を、赤坂が自らの手で"処刑"したとにらんだのだ。それまでの言動、目撃証言などから、赤坂の犯行は確実。事件当時、呼子町のペンション「蒼海」にいたというアリバイが曖昧だと知った捜査陣は、赤坂の逮捕に踏み切った。

 拘留の期間は10日。その間に捜査陣は赤坂の完全な自供を取り付けなければ起訴に持ち込めない。県警は"落としの達人"との異名を取る警部補・水木正一郎(いかりや長介)を投入。やがて、水木と取り調べの奥の奥まで熟知した赤坂との静かな対決が始まった。

 そんな折、捜査陣は、呼子町近くの海岸で、水死体で発見された黒木(安藤一人)という男に重大な関心を抱いた。黒木は半年前刑務所を出たばかりの札付きのワル。この男の部屋から、赤坂の電話番号を書いたメモが見つかったのだ。赤坂が黒木を使って三井を殺した可能性も出てきた。

 拘留4日目。それまで水木の質問をはぐらかしていた赤坂が、アリバイのことを口にしはじめた。呼子町の『蒼海』のオーナー・長嶺光枝(片桐夕子)、洋子(那須正江)母娘の証言だ。もし、長嶺母娘が殺人容疑者をかばう偽証をしていたとすると、よほどの理由があると考えられる。

 赤坂が完全黙秘を始める中、捜査陣は、黒木が資産家との結婚が決まっている洋子と母・光枝を強請っていた事実を確認。その強請のネタにこそ偽証につながる理由があると見た。

 黒木は、刑務所を出所した日、「蒼海」の近くにおり、その日から4日間「蒼海」は臨時休業。そして、その間、洋子は産婦人科に行っている。水木は、黒木が洋子に暴行し、それをネタに恐喝していたと推理。光枝に相談を受けた赤坂が、洋子と由利とを"二重写し"にして黒木を殺したとみた。

 拘留最終日、水木は、自分の推理と共に、捜査陣がようやく発見した物証を示し、赤坂に自供を迫った─。