女弁護士・高林鮎子(22)
『北陸本線の死角』

<出演>
  <スタッフ>
高林 鮎子 眞野あずさ 原  作 津村 秀介
竹森 慎平 橋爪  功 (『加賀兼六園の死線』カッパノベルス刊)
草鹿達之介 丹波 哲郎 脚  本 小木曽豊斗
島岡 冴子 野村 真美 監  督 鷹森 立一
島岡 康弘 隆  大介 プロデューサー 桑原 秀郎
小林真紀子 愛川 裕子 吉村 晴夫
小林 卓光 山田アキラ 企  画 長富 忠裕


<あらすじ>
 鮎子(眞野あずさ)らの事務所に、島岡冴子(野村真美)というOLが訪れ、殺人の容疑を掛けられている区会議員の兄・島岡康弘(隆大介)の疑惑解明を依頼した。

 この事件は、1週間程前、金沢の兼六園内で発生したもので、殺されたのは横浜市内でスナックを経営している小林真紀子(愛川裕子)。警察は、ホテルに一緒に泊まる予定だった男が犯人とみて捜査。真紀子と以前関係があった島岡の周辺を洗っていたのだ。

 鮎子と慎平(橋爪功)が真紀子の店を訪ねて程なく、今度は、真紀子の実弟で、自動車修理工の小林卓光(山田アキラ)の他殺死体が福井市内で発見された。検死の結果、小林が殺されたのは真紀子が殺されたのと同じ日。警察は殺害方法から、同一犯による犯行と断定した。

 鮎子は、島岡とのツーショット写真を真紀子が持っていたことに着目。だが、島岡は、その写真が別れる直前の3年半前程に撮ったもので、それ以降全く会っていない、という。

 事件当日の島岡は忙しく動き回っていた。前日、福島に泊まった島岡は当日の朝、帰京。その日のうちに名古屋に行って東京に戻り、夜は羽田空港にまで行っていたのだ。

 島岡の話を額面通りに受け取れば、犯行は不可能。また、島岡に小林姉弟を殺す動機がないことから、鮎子は真犯人が別にいると、考えた。

 ところが、警察は、金沢と福井の現場で島岡のものと思しき靴跡を発見。また、島岡がつい最近まで真紀子と会っていたことが明らかになった。

 そんな中、草鹿(丹羽哲郎)の情報から、小林が、少し前、湯河原で発生していた金属バット暴行殺人事件の犯人らしいことが分った。

 事件は、島岡を含む3人が突如目出し帽の男に襲われたというもの。だが、その周辺を調べた結果、思わぬ事実が浮上した。殺されたのは先頃の選挙で区会議員になったばかりの人物。選挙で次点だった島岡は、事件のあと繰り上げ当選を果たしていたのだ。

 議員になりたい島岡が小林に殺人を依頼、その口を封じるために小林姉弟を殺した─と考えれば、動機としては十分過ぎるほど。

 島岡の犯行を確信した鮎子と慎平は、その完璧ともいえるアリバイ崩しに挑戦して─。