女監察医室生亜希子(24)
『死因に異義あり』

<出演>
  <スタッフ>
室生亜希子 浜 木綿子 脚  本 宮川 一郎
浜田 警部 左 とん平 監  督 鷹森 立一
石橋 陽子 古川 理科 プロデューサー 桑原 秀郎
山田まさ代 宮下 順子 伊藤 彰将
吉崎  晋 坂詰 貴之 音  楽 大谷 和夫
野村 貞次 望月 太郎 企  画 長富 忠裕
野村 泰子 永野 路子
川口 刑事 大場  順
桐沼まりえ 柴田 理恵


<あらすじ>
 帰宅途中の浜田警部(左とん平)の目の前で、突然、1人の男が昏倒、すぐさま病院に担ぎこまれたがまもなく死亡した。男は川越市内に住む野村(望月太郎)という不動産屋で、内因性のクモ膜下出血との死亡診断が出た。

 だが、野村が自分の患者だと知った監察医・室生亜希子(浜木綿子)は、診察でクモ膜下出血に至る兆候が全くなかったことを思い出し、司法解剖を提言。まもなく行われた解剖で、死因が外傷性だと判明した。遺体の頭部には、昏倒した際のものとは別に、不審な打撲痕があった。だが、頭蓋骨に骨折などは見当たらない。神経組織をさらに分析すると、頭蓋骨は動かず、脳だけがグルリと動いてクモ膜下出血を起こしたことが分った。

 この不思議な死因に頭をひねる亜希子。そして、ひょんなことから、格闘技のまわし蹴りが頭部に決まれば、解剖結果と同じダメージを与えることができる、と気付いた。

 浜田は、野村の妻・泰子(永野路子)が野村のことを"女の敵"といっていたことを思い出し、聞き込みを強化。特に、付近の不良少年の捜査に重点をおいた。

 まもなく、浜田らは、野村がある農家の一軒家を借り、そこに女子高生などを連れ込んでは淫らな行為をしていたことを確認。

 そんな中、亜希子は、偶然その家にやってきたという若い女・石橋陽子(古川理科)に注目した。陽子は、中学生だった6年前、毎日室生病院に配達にきていた"新聞少女"で、父親が死亡したため苦学して現在は精機メーカーのOLをしている。野村に世話になったらしい陽子は、その死を知り、おくやみを言いにきた、という。亜希子は、事件当時、陽子が吉崎晋(坂詰貴之)というかつての新聞配達仲間と一緒にいたと知り、ホッと一安心。

 ところが、野村の隠れ家を捜索した結果、陽子が貧しさから援助交際をしていたと判明。晋のアリバイが崩れたことから、晋が"淫行写真"をネタに陽子を脅す野村を殺した可能性が出た。

 浜田らが晋を尋問して程なく、思わぬ事件が発生した。陽子の母で、かつて家族を捨てて家を飛び出した山田まさ代(宮下順子)が、自分が野村を殺した、との遺書を残し、自殺未遂を図ったのだ。その状況から、まさ代が事件と無関係なのは明らか。

 亜希子は、陽子を不幸のドン底に突き落としたまさ代が、罪ほろぼしのため身代わりになった、と察知。まさ代の遺書を持って、陽子がいるマンションに乗り込んだ─。