北の警察署長

<出演>
  <スタッフ>
辺見林太郎 蟹江 敬三 脚  本 坂田 義和
五十嵐美雪 毬谷 友子 監  督 下村  優
北川 泰造 すま けい プロデューサー 重松  修
五十嵐憲一 大村 波彦 佐光 千尋
田島  透 前田 哲也 木川 康利
藤原福署長 不破 万作 音  楽 川村 栄一
早坂 警部 荒木 優騎 企  画 長富 忠裕


<あらすじ>
 北海道警から辺見林太郎(蟹江敬三)が署長として赴任した中標津署は、知床半島を含む道東部の4つの町を管轄する小さな警察署であった。昨年度は殺人・強盗などの凶悪事件はゼロ。そんな中標津署に、道警本部から、詐欺の容疑で手配中の五十嵐憲一(大村波彦)が中標津近辺に潜入した、との連絡が入った。

 辺見は、五十嵐が赴任早々顔見知りになった五十嵐美雪(毬谷友子)の夫だと知り、ア然となった。美雪は、10年前、家出同然で五十嵐と結婚。それ以来、唯一の肉親で、1人で小さな牧場をやっている父親・北川泰造(すまけい)と仲たがいをしている。辺見は、美雪と知り合った縁で2人に仲直りを勧めていたのだ。

 そんな中、釧路郊外の海岸で、黒焦げの死体が発見され、付近にあった遺書から、五十嵐が焼身自殺したらしいと分かった。五十嵐は、1年前、受取人を美雪にして6000万円の生命保険に加入している。解剖所見、及び状況的には自殺であったが、札幌から五十嵐を追ってきた道警刑事・早坂(荒木優騎)は、美雪に疑いの目を向けた。

 北川、美雪のそれぞれに会った辺見は、この父娘が互いに相手を犯人ではないかと疑っていると知り、気が重い。辺見自信は、詐欺を働いて蒸発中の五十嵐が自殺などするはすがないと思っていた。

 そして、まもなく辺見のカンがピタリと適中した。死体のDNA鑑定と聞き込み情報から、死亡したのが実は五十嵐の友人の田島(前田哲也)と判明したのだ。事件が自殺を装った殺しであることは確実。捜査陣は、五十嵐が保険金を手に入れるため、受け取り人の美雪に接近すると察知。関係各所への張り込みを強化した。

 問題は、美雪が犯行に関わっていたかどうかであった。捜査陣の大方の味方は"クロ"。だが、辺見は、美雪の無実を信じたかった。美雪はとりあえず北川と和解し、牧場での生活を始めている。辺見は、もし、美雪が五十嵐の生存を知っていれば、父親を疑うはずがない、と考えた。

 まもなく、北川から警察に、美雪が五十嵐に会いに行ったらしいとの連絡。早坂らと共に美雪を尾行した辺見は、ついに五十嵐の逮捕に成功した。

 事情聴取を受けた美雪は、五十嵐から電話を受けた時の心境、父への思いなどを切々と語って─。