刑事鬼貫八郎(8)
『青の殺意』(仮)

<出演>
  <スタッフ>
鬼貫 八郎 大地 康雄 原  作 鮎川 哲也
鬼貫 良子 左  時枝 (『砂の城』より)
鬼貫真奈美 間下このみ 脚  本 坂上かつえ
宗像 秋子 西山 水木 監  督 山田 大樹
仲田 玲子 金 久美子 プロデューサー 重松  修
仲田 伸吾 国広 富之 服部比佐夫
杉本  明 飯島 大介 平松 弘至
松村 刑事 米山 善吉 企  画 長富 忠裕
黒川 課長 天田 俊明


<あらすじ>
 都内のマンションで中年女性の撲殺死体が発見された。被害者は高校の美術教師・宗像秋子(西山水木)。事件を担当した刑事・鬼貫八郎(大地康雄)は、秋子が別の場所に保管していた画家・ゴーチェの偽作に事件解決の糸口が隠されていると察知。以前、捜査協力を頼んだことがある銀座の『いずみ画廊』に絵を持ち込み、意見を求めた。

 オーナーの仲田玲子(金久美子)の話によると、偽作の作者はかなりの腕を持つ画家。秋子は、どうやら絵を偽作と承知で購入していたようであった。

 鬼貫は、玲子の夫で葉山在住の画家・仲田伸吾(国広富之)が秋子の大学時代の2年先輩だと知り、アトリエを訪ねた。仲田は10年前、玲子と結婚。その後、玲子の手腕もあって、無名画家から一躍"一流"の仲間入り。だが、噂によると、仲田と玲子は最近、別居。玲子は若い画家の卵と同棲しているようであった。

 鬼貫の質問に対し、仲田は秋子を知らない、と証言した。また、事件当時のアリバイもあり、鬼貫の捜査は空振り。

 そんな中、秋子の遺体の第一発見者・菅原紀夫(伊藤洋三郎)への疑惑が高まった。菅原は秋子と同じ高校の美術教師で、以前、秋子にプロポーズをしている。ゴーチェの偽作の赤外線写真から、その下絵にSNのイニシャルを発見した捜査陣は、アリバイのないこの菅原に着目したのだ。

 だが、菅原を事情聴取した鬼貫は、永年のカンからシロを確信。逆に秋子が教師をする前、上野界隈で働いていた、との情報を入手した。聞き込みによると、秋子は以前、"朱美"の名でバーのホステスをしており、当時、貧乏画家と同棲していたらしいのだ。

 ところが、そのバーの経営者・杉本(飯島大介)は、最近、引っ越し先の長野で殺されており、秋子の当時の状況は分からずじまい。地元署の捜査結果を聞いた鬼貫は、杉本が偽作の関係者を強請り、殺されたとにらんだ。

 まもなく、杉本の妻の話から、秋子のかつての同棲相手が仲田と判明。偽作問題と共に、仲田をめぐる秋子と玲子の関係が浮上した。

 仲田の画風は、玲子との結婚後、具象から抽象になったが、最近は再び具象に戻っている。鬼貫は、ピカソが付き合う女性によってその画風を変えた、とのエピソードを思い出し、2つの事件に仲田をめぐる女性同士の対立が絡んでいたのではないか、とにらんだ─。