小京都ミステリー(24)
『吉備津鳴釜殺人事件』

<出演>
  <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 脚  本 秦 建日子
山本 克也 船越英一郎 監  督 合月  勇
杉田源一郎 大木  実 チーフプロデューサー 重松  修
相田 啓介 羽場 裕一 プロデューサー 前田伸一郎
喜多見史郎 加納  竜 野木小四郎
喜多見百合子 木村 理恵 音  楽 丸谷 晴彦
加島 安代 秦 由香里 企  画 長富 忠裕
山岡 真理 緒沢  凛
山岡 宗純 江藤  漢


<あらすじ>
 岡山の小京都・津山で日本刀の取材をしていた尚子(片平なぎさ)と克也(船越英一郎)が、訪ねた刀工の家で殺人事件に遭遇した。

 殺されたのは天才・鬼才の名をほしいままにした刀工・喜多見史郎(加納竜)の内縁の妻・加島安代(秦由香里)。現場には『雨月物語』の本があり、死体は数本の長い黒髪を握り締めている。

 喜多見は岡山一といわれる刀工・杉田源一郎(大木実)の一番弟子。以前の評判とは裏腹に、最近の喜多見の作品は荒れ、ここ1年は刀を打っていない。金に困った安代は、二番弟子で、杉田宅に住み込む相田啓介(羽場裕一)に跡目の権利を買って欲しい、と持ちかけたこともあったらしい。

 相田の話を聞くため、尚子らは岡山のもう1つの小京都・高粱にある杉田宅を訪問。そこで思わぬ事実を知った。杉田には百合子(木村理恵)という一人娘がおり、喜多見と結婚したのだが、昨年、短刀で自殺。死後、そのお腹に子供がいたことが分ったのだ。尚子は、子供を身籠った女が自殺するはずがないと百合子の死に首をかしげた。

 警察は、安代と仲が悪かった喜多見を一番の容疑者と考える。だが、尚子は、百合子の"自殺"に事件解決への鍵が隠されているとにらんだ。

 関係者の話によると、杉田は百合子と結婚した喜多見を、より厳しく指導した。だが、それが天才肌の喜多見には逆に負担になり、その作品から輝きが消失。間に立った百合子はかなりの苦労をしたらしい。そんな百合子の気持ちも知らず、喜多見は安代と付き合うようになった、という。

 そんな中、『雨月物語』の中に今回の事件と同じ状況の短編がある、と判明。小説に当てはめると、百合子の幽霊が、次に喜多見を殺すことになっていると分った。尚子は、安代の握っていた髪の毛が百合子のものと推理。この髪を入手できる杉田、喜多見、相田の中に真犯人がいるとにらんだ。

 まもなく、アリバイが証明されたばかりの喜多見が殺され、小説の通りになってしまった。友人の話などから、百合子の死が自殺ではないと確信した尚子は、喜多見と安代が、百合子を殺して自殺に見せかけたと察知。警察は、事件後、現場から逃げた相田を緊急手配した。

 だが、杉田が喜多見の行動を見張っていたと知った尚子は、杉田こそ真犯人だとにらんで─。