取調室9

<出演>
  <スタッフ>
水木正一郎 いかりや長介 原  作 笹沢 左保
小田島章子 岡田茉莉子 (『十九歳の葬式』読売新聞社刊)
石川捜査一課長 西田  健 脚  本 洞澤美恵子
大河原大介 宮川一郎太 監  督 鷹森 立一
古賀管理官 木村  栄 チーフプロデューサー 重松  修
衣山 刑事 沼田  爆 プロデューサー 田辺 昌一
片桐 慎吾 下川 辰平 伊藤  猛
桜田 葉子 鹿取 洋子 音  楽 大谷 和夫
小田島伸介 浅沼 晋平 企  画 長富 忠裕
小田島美和 黒河内優香
赤石 吾朗 佐野 智郎
坂下  仁 石井 洋祐
衣笠 悦子 木瓜みらい
笹沢 左保 笹沢 左保


<あらすじ>
 水木(いかりや長介)が、まもなく定年を迎える先輩警部・片桐(下川辰平)の頼みで、時効が間近に迫っているある殺人事件の再捜査を県警上層部に進言した。

 昭和58年、小田島美和(黒河内優香)という女子医科大生が唐津の生家で殺害された。その3年前、東京で病院を経営する小田島伸介(浅沼晋平)とその妻で院長の章子(岡田茉莉子)の養女になった美和は、医大にも現役合格し、前途洋々。警察は、美和の幼馴染みのトラック運転手を取り調べるが、その人物は自分の身の潔白を訴えながら事故死してしまったのだ。

 ところが、最近、佐賀在住の作家・笹沢左保(笹沢左保)が、美和の恋人だった赤石吾朗(佐野智郎)を取材してエッセイを発表。この中で、美和が赤石を引きずり込み、唐津で小田島殺しを計画したものの、逆に殺されたことが明らかになったのだ。だが、当の赤石は昨年病死。笹沢に話を聞いたところ、赤石の証言の信憑性は十分あると思われた。

 県警の捜査一課長・石川(西田健)は、事情聴取で、小田島が美和殺しを自供したことから、再捜査を決定。病気で緊急入院した小田島に代わって、まず章子の話を聞くことから始めた。

 ところが、時効まであと11日と迫った日、水木の聴取を受けた章子がなんと犯行を自供した。凶器は犯行後に捨てた、という美和のベルト。だが、そのベルトは発見されていない。

 捜査陣は、小田島が主犯、章子は共犯とみて逮捕状を請求、起訴手続に要する時間を考慮し、9日以内に事件の全容を明らかにすることになった。

 水木の取り調べに対し、章子はなぜか、ノラリクラリと供述をはぐらかし始めた。まもなく、入院中の小田島が急死。これを機に、章子は一転、犯行を否認した。章子は、重体の小田島を疑って、身代わりに自供した、という。そして、小田島の最期の言葉も、「自分はやっていない」だった、と告げた。

 そんな中、水木は、美和の首から消えていたネックレスに注目した。これは小田島家に4代続いているもので、後継者の胸元を飾ることになっている。章子は、このネックレスを次の後継者の美和に渡していたのだ。

 まもなく、事件当時、章子が福岡にいたと判明。水木は、章子が首班ではないか、との感触を持った。章子が、何らかの理由で美和を殺害、病院後継者の証であるネックレスを取り戻した、というのが水木の推理だ。

 そして、美和の兄で教師をしている坂下(石井洋祐)から、驚くべき証言が飛び出した。美和と小田島は、"親娘"になるまえ、なんと肉体関係があったというのだ─。