小京都ミステリー(25)
越中落人伝説殺人事件

<出演>
  <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 脚  本 安本 莞二
山本 克也 船越英一郎 監  督 野村  孝
川島 弓枝 古柴 香織 チーフプロデューサー 重松  修
川島 伸子 山口 果林 プロデューサー 前田伸一郎
園山 敏夫 松村 雄基 野木小四郎
相川 光生 夏八木 勲 音  楽 丸谷 晴彦
高畑 信介 高橋 長英 企  画 長富 忠裕
西岡 卓次 丸岡 奨詞    
村上 善一 中山 克己    
水谷  登 福島 剛史    
田中 春彦 山口 嘉三    
松崎 晃一 塙  恵介    


<あらすじ>
 富山県の小京都・城端町に住む彫金作家・川島弓枝の取材に行った尚子が、越中佐倉という幻の村に関心を抱いた。この村は30年前、ダムの湖底に沈んだ集落で、出身者で健在なのは、弓枝を含め15人。近辺に平家の落人伝説があったことも、尚子の好奇心をそそったのだ。

 弓枝は母親の川島伸子(山口果林)と2人暮らし。父・相川光生は、弓枝が生まれる前に村を出たまま行方が分からなかった。『ふるさとを偲ぶ会』を企画している弓枝の調査によると、音信不通なのは他に相川と幼馴染みの田中春彦(山口嘉三)という人物。偲ぶ会は、越中佐倉の廃村30周年を記念し、出身者の出世頭で県会議員を狙う高畑信介(高橋長英)の資金提供で行われることになっていたのだ。

 ところが、富山のもう1つの小京都・井波で殺人事件が発生。被害者が音信不通の田中だということが分かった。事件に遭遇した弓枝の恋人・園山(松村雄基)の話によると、犯人は黒ずくめの男。警察は田中が前科八犯のワルだったことから、恨みの線で捜査を開始した。だが、田中の葬儀の参列者芳名帳に相川の名前をみつけた尚子は、事件に裏があるとみて調査。この2カ月の間に、村上(中山克己)と水谷(福島剛史)という越中佐倉の出身者が、それぞれ山と海で変死していたことを突きとめた。

 越中佐倉では、30年前、ダム建設をめぐる立ち退き移転でトラブルが発生していた。田中を含めた3人の死の原因がこのトラブルにあると推理した尚子は、まず伸子から聞き取りを行った。

 当時、越中佐倉には4人の立ち退き反対派がおり、相川はこの反対運動を支援していた。だが、ダム建設推進派の先頭に立っていた田中の父親の家が不審火で全焼。複数の目撃証言から、相川に放火の疑いがかった。取り調べの結果、相川は釈放されるが、反対派のリーダーが心労から急死。立ち退き反対派は勢いを失って消滅。

リーダーを親のように慕っていた相川は、放火犯の汚名を着せられたこともあって、村を飛び出したらしいのだ。

 放火事件に詳しい守衛の西岡(丸岡奨詞)に会った尚子は、今回、殺されたり変死した3人が共にダム建設推進派で、相川を放火犯とする目撃証言をしていた、と知りア然。警察が‘田中殺しは左利きの犯行’と発表したことから、左利きの相川が連続殺人犯の疑いが強くなった。

 そんな中、なんと相川から『ふるさとを偲ぶ会』に出席するとの連絡が入った。尚子は、弓枝らと一緒に、船でしか行けない会場の温泉旅館に向かう。

 だが、旅館内で、今度は西岡が殺されてしまった。参加者は、死体のそばに立っていた相川を縛り上げるが。