検事 霧島三郎(6)

<出演>
  <スタッフ>
霧島 三郎 北大路欣也 原  作 高木 彬光
霧島 恭子 黒田 福美 (「検事・霧島三郎」光文社刊より)
吉井 邦雄 松田 洋治 脚  本 峯尾 基三
吉井 弘子 松本 留美 監  督 鈴木  元
坂崎 光一 江藤  潤 チーフプロデューサー 重松  修
平岩 徳次 片桐 竜次 プロデューサー 田辺 昌一
村瀬 康雄 大林 丈史 加藤 教夫
緒方  肇 藤澤 慎介 企  画 長富 忠裕
桑原 刑事 河原 さぶ    
山下事務官 仁科  貴    
本間公判検事 石丸謙二郎    
利根地検刑事部長 外山 高士    


<あらすじ>
 東京郊外の大学構内で窃盗犯の犯行とみられる殺人事件が発生した。殺されたのは同大学の警備員で、以前、神奈川県警の刑事だった平岩徳次。捜査陣は、凶器のナイフの購入者リストから、吉井邦雄という男に注目。直接犯行に係わる物証はなかったものの、アリバイがなく、自白にも矛盾がなかったことから、逮捕、送検に踏み切った。

 事件を担当した捜査検事・霧島三郎は、再度実地検証して、吉井の犯行を確認。やがて、公判検事・本間(石丸謙二郎)にバトンタッチされて、裁判が開始された。

 ところが、公判で、吉井は一転犯行を否認。事件当時、築地のブランドショップに窃盗に入っていた、とアリバイを主張した。所轄築地署の資料を調べたところ、現場に残っていた靴跡が吉井のものらしいと判明。吉井の証言から、コインロッカーに隠されていた盗品が発見された。2つの犯行場所の距離などを考えると、同じ人物が両方の事件を起こすことは不可能。吉井が法廷で、自白を強要された、と抗議したことから、検察側は窮地に立たされた。

 そんな中、6年前、刑事だった被害者・平岩が吉井の実父・村瀬康雄(大林丈史)を誤認逮捕していたことが分かった。吉井の母・弘子(松本留美)の話によると、誤認逮捕後、村瀬とは離婚。村瀬は、一度貼られた“殺人犯”のレッテルが災いし、経営していた設計事務所も倒産に追い込まれて、失意のうちに病死していた。

 まもなく、購入したナイフのありかを追求された吉井が、坂崎光一(江藤潤)という部下に取り上げられたと証言。取り調べを受けた坂崎は、なんと平岩殺しを自供。さらに物証も発見されたことから、吉井の裁判の公判維持は極めて難しくなった。

 霧島は、地検刑事部長に、次回公判までに新証拠を集めると約束、馘をかけて再捜査に乗り出した。

 6年前の事件というのは、村瀬の事務所で働いていた緒方(藤澤慎介)という社員が殺害されたもの。事件前、緒方と口論していた村瀬のアリバイが成立せず、逮捕につながっていた。誤認だと気付いた平岩は自ら村瀬の無実を立証し、責任を取って辞職。その後は、一生賭けても犯人を捕まえると、1人で捜査を続けていたらしい。

 関係者の証言から、平岩が坂崎の周辺を調べていたことが判明。追求された坂崎は、6年前の緒方殺しを自供。動機が明らかになったことで、坂崎が平岩を殺したという自供の信憑性も高くなり、霧島の検事の座はかなり危うい。しかし、霧島の吉井に対する疑いは依然として変わらなかった。

 やがて、6年前、弘子が坂崎の偽のアリバイを証言していたと判明。弘子と坂崎の思わぬ関係が明らかになって--。