盲人探偵・松永礼太郎(11)
「香水迷路」

<出演>
  <スタッフ>
松永礼太郎 古谷 一行 脚  本 宮川 一郎
橋本  澪 藤 真利子 監  督 齊藤 光正
篠原 春子 岡本  舞 チーフプロデューサー 重松  修
久保圭一郎 津嘉山正種 プロデューサー 村松あゆみ
矢部 警視 ケーシー高峰 大藤 博司
サ  チ 田中 広子 音  楽 佐藤 允彦
前田 明夫 冨家 規政 企  画 長富 忠裕
和田  昇 草見 潤平    
篠原 好蔵 黒部  進    
西  村 山本  清    
土  橋 山田 吾一    


<あらすじ>
都内のマンションで紅茶輸入会社の社長・篠原春子(岡本舞)を狙った殺人事件が発生。遺体の第一発見者で翻訳家の橋本澪から連絡を受けた松永は、直ちに現場に向かった。澪は最近24年ぶりに再会した松永の初恋の人。松永は、その澪を再婚の相手として考え始めた矢先、助けを求める電話を受けたのだ。

 澪と春子は同じマンションに住む親友同士。鍵が開いていたドアから入った澪はそこで死体を発見したという。松永は現場に微かに漂う香水の残り香に着目。澪の話などから、この香水”アザロ・プール・オム”をつけた人物が事件に深く関わっているとにらんだ。

 まもなく、捜査陣は、結婚にまつわるトラブルで春子ともめていた前田という男を状況証拠から犯人と絞り込む。だが、前田が例の香水をつけていないと知った松永は、春子の父親で、元丸元工業役員・篠原好蔵(黒部進)が関係していた事件に重大な関心を抱いた。

 7年前、露見したこの事件は、河口堰工事発注をめぐる贈収賄疑惑。常務だった篠原は3億といわれる贈収賄容疑を全て1人でかぶり、3年前に病死。一方、収賄側は、検察が建設省の局長・沢田の関与を察知したが、部下の西村局次長(山本清)の飛び降り自殺で、捜査はウヤムヤになっていた。

 春子が丸元工業をしばしば訪れていると知った松永は、かつての篠原の上司で現社長の土橋(山田吾一)に会った。だが、和解を証明する春子直筆の念書を持つ土橋が、今回の事件と関係しているとは思えない。

 そんな中、和田(草見潤平)というフリージャーナリストの話から、現在は代議士になっている沢田の秘書の一人・久保に、ハデな身なりの女が接近していることが分かった。裏の世界に通じている久保のいきつけは『クラクラ』というバー。さっそくそこに出かけた松永は、久保が例の香水を使っていると気付き、事件との関わりを予感する。

 ところが、久保はあっさり春子殺しを否認、意味深な言葉をつぶやいた。久保が言うには、7年前の本当の被害者は病死した篠原ではなく自殺した西村だ、というのだ。

 その後、周辺調査を進めた矢部(ケーシー高峰)は、前田を春子殺しの真犯人と断定、澪がその事実を知っていながら、松永に別のことを調べさせている可能性がある、と言い切った。まもなく、澪の生い立ちを調べた結果、なんと西村が澪の父親だと判明。松永は、澪が父の死の真相を知りたい一心で、殺人現場に香水の”エサ”を撒いたことに気付いた--。