九門法律相談所(10)
大切な人

<出演>
  <スタッフ>
九門 耕作 山崎  努 原  作 和久 峻三
    恵 床嶋 佳子 (講談社文庫など)
本間江利子 高橋 恵子 脚  本 日暮 裕一
鈴木 一也 伊東 貴明 監  督 黒沢 直輔
根元 晴香 中島 唱子 チーフプロデューサー 重松  修
本間 英子 柳川 慶子 プロデューサー 田辺 昌一
本間 浩一 山口 佳伸 瀬島 光雄
本間 正治 望月 栄希 音  楽 吉川 清之
本間  望 足助美岐子 企  画 長富 忠裕
前園 梅子 阿知波悟美    
上田 美鈴 中原 早苗    


<あらすじ>
九門が事務所の大家・上田美鈴(中原早苗)の依頼で、先頃殺人容疑で逮捕された鈴木一也の弁護を担当することになった。事件が起きたのは10年前、名前を変えて逃亡していた鈴木は、根元晴香(中島唱子)という美鈴の店の従業員と結婚しようとした矢先に捕まった。鈴木に接見した九門は、その無実を確信、事件の調査に乗り出した。

 平成元年に発生したこの事件の被害者は、税理士事務所を経営し、保護司も務めていた本間浩一。以前、非行をし本間の世話になったことがある鈴木は、勤め先で喧嘩をし、相談に行ったその自宅で撲殺死体を発見。本間の妻・江利子に目撃されたとも知らずに逃げ出した。警察は、本間の血が付着した鈴木のスニーカーをそのアパートで押収、全国に指名手配していたのだ。

 まもなく始まった公判の法廷で、九門は、証言台に立った江利子が10年も前の事件当時の状況を克明に覚えていることに首をひねった。江利子は、インターネットのプロバイダーをしている会社のヤリ手社長。夫を亡くし10年たっても旧姓に戻さず、本間姓のままで頑張っている。この江利子のアリバイは、本間の母・英子(柳川慶子)が証明していた。

 本間の実家を訪ねた九門は、望(足助美岐子)という9歳の女の子と暮らす英子に会った。本間には、正治(望月栄希)という弟がいたのだが、本間の事件後程なく事故死。望は、その正治と恋人との間にできた子で、英子は正治の死後、自分の養子として引き取ったという。そして、江利子と正治が、大学時代に同級だったことも明らかになった。

 ところが、さらに江利子の周辺を調べた九門は思わぬ事実を掴んだ。江利子の会社が登録された当時の社長は正治で、江利子は副社長。そして、本間が殺されたあと、事故で死亡したと思われていた正治は、実は自殺していたのだ。

 鈴木の話によると、江利子は事件前に妊娠したのだが、なぜか子供好きの本間は機嫌が悪かったという。

 本間と正治が死亡したあと、江利子が留学していたと知った九門は、正治の子・望の母親は実は江利子で、江利子の妊娠をめぐり本間兄弟の激しい争いがあったと推理。本間を殺した正治が江利子、さらに英子の協力で、たまたま現場にやってきた鈴木にその罪をなすりつけたのではないか、と考えたが・・・。