弁護士高林鮎子24
『東京環状線夏の迷走』

<出演>
  <スタッフ>
高林 鮎子 眞野あずさ 原  作 津村 秀介
竹森 慎平 橋爪  功 (『伊豆の朝凪』講談社NOVELS刊より)
草鹿達之介 丹波 哲郎 脚  本 小木曽豊斗
西田 直子 酒井和歌子 監  督 鷹森 立一
西田由里子 小沢 真珠 チーフプロデューサー 重松  修
本橋 昌弘 竹本 孝之 プロデューサー 桑原 秀郎
藤木 隆次 渋谷 哲平 吉村 晴夫
    企  画 長富 忠裕
       
       
       


<あらすじ>
鮎子らの事務所に、伊豆・稲取に住む西田直子という女が訪れ、一人娘・由里子のことで助けを求めた。直子の話によると、大学生の由里子は3日前、殺人未遂事件を起こし、現在、逃走中なのだという。

 この事件は、東京郊外の小金井市にあるマンションで発生したもので、CDショップを経営する本橋昌弘という男がナイフで腹を刺され病院に担ぎ込まれていた。警察は、現場に落ちていた学生証、マンション管理人の証言から由里子を犯人と断定し、手配していたのだ。

 ところが、まもなくみつかった由里子は、事件の日の朝、稲取にいたことが判明。電車を使って現場に行くには時間がかかりすぎるため、容疑が薄くなった。

 本橋の前の職業はホストクラブのホスト。この関係者を当たった鮎子と慎平は、思わぬ事実を掴んだ。本橋には、ホストから足を洗わせCDショップを持たせてくれた女パトロンがいたのだが、この人物がなんと直子だったのだ。直子は、旅館を経営していた夫が死亡した後、旅館をたたんで遊び回っていたらしい。

 旅館関係者の話によると、由里子はホストに入れ上げている直子に心を痛めていたようで、関係の清算を頼みに本橋を訪ねた可能性は十分考えられる。だが、由里子を犯人とするには、稲取から小金井までの移動時間の問題を解決する必要があった。

 間もなく、一時釈放された由里子が山形県内で自殺。本橋が刺された事件は『被疑者死亡で送検』という形で結着することになった。

 ところが、その数日後、退院した本橋がまたもや刺され、今度は死亡した。警察は、以前、本橋とトラブルを起こしたホスト仲間を取り調べるが確証を得られない。

 鮎子は本橋が刺された2つの事件に共通点があることに注目し、その検討を始めた。2つの事件は、共に同じ曜日、同じ時間、同じ場所で発生している。犯人は、由里子が本橋を刺した計画をそのまま使っているようなのだ。鮎子は、由里子の遺志を継ぐ人物、由里子の自殺でやっと“母親”に戻った直子こそ本橋殺しの犯人とにらみ、その足取りの検討に入った。

 鮎子らの予想通り、直子は事件の日の朝、由里子と同じように稲取にいた。電車以外の乗り物で時間内に小金井に行くことは可能なのか。現場に乗り込んだ鮎子と慎平は思わぬ方法を発見して――。