小京都ミステリー(26)
「豊後一子相伝殺人事件」

<出演>
  <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 脚  本 秦 建日子
山本 克也 船越英一郎 監  督 野村  孝
和泉 千治 前田  吟 チーフプロデューサー 佐藤  敦
和泉 幸恵 高林由紀子 プロデューサー 前田伸一郎
和泉 高志 川端 竜太 野木小四郎
加藤 恵子 長田江身子 音  楽 丸谷 晴彦
羽野 信一 海部 剛史 企  画 酒井 浩至
池田 史郎 村上 幸平    
乾  多恵 渚 まゆみ    
橘   勲 平野  稔    
林葉 刑事 日野 陽仁    
斎藤 刑事 山西  惇    


<あらすじ>
尚子と克也が今回訪れたのは、九州の小京都・大分県日田。2人は、この地にある嫡男が後を継ぎその他一切の分家を認めない、いわゆる一子相伝の“秘陶”小鹿田焼の取材にきたのだ。

 300年の歴史を持つ小鹿田焼の窯元は和泉千治。工房では、和泉の息子・高志(川端竜太)の他、なぜか羽野信一(海部剛史)、池田史郎(村上幸平)という2人の弟子もおり、和泉の厳しい指導を受けている。和泉はこの中の1人を後継者にすると宣言。その際、残りの2人は陶芸を捨てる、との誓約書を全員から取り、互いに技を競わせているようであった。

 高志は新しい事にチャレンジする意欲の持ち主。天性の才能を発揮する池田。羽野は不器用ながらもコツコツと励む努力の人であった。工房での作業は完全に男女分業。和泉の妻・幸恵(高林由紀子)ら女性陣は、山で取れる岩を砕き、粘土にする作業を担当していた。

 まもなく、取材を終えた尚子は近くの河原で偶然、池田の撲殺死体を発見し、捜査に乗り出した。現場には大量生産で売上げを伸ばしている清流焼の皿の破片が飛散。警察は、3人の弟子のうち唯一、清流焼の窯元のアプローチに応えていた高志に的を絞り、捜査を進めた。

 噂によると、後継者争いで一歩リードしていたのは池田。和泉の嫡子である高志が焦って池田を狙う可能性は十分考えられる。そして、羽野はもちろん、和泉や息子の高志を後継者にしたい幸恵にも容疑が掛けられた。

 そんな中、警察は現場から300メートル程上流で、羽野が収集していた岩石の標本と高志の足跡を発見し、高志の拘束に踏み切った。高志が自分の罪を羽野になすりつけるため、その標本を凶器にしたというのが警察の推理。だが、2つの凶器と池田の頭の傷跡が合致しなかったためか、高志はまもなく釈放された。

人一人を殺すことができ、しかも事件の後で隠せる凶器とは一体何か――小鹿田焼の工程を思い浮かべた尚子らは、それが粘土にする前の岩ではないか、とにらんだ。

 ところが、その可能性を確かめるため工房を訪ねた尚子らは、大皿で撲られ虫の息の和泉を発見。懸命に口を開く和泉から、犯人の名を聞き取った――。