真夜中の虹

<出演>
  <スタッフ>
成瀬みちる 大竹しのぶ 脚  本 いずみ 玲
成瀬 啓三 佐野 史郎 監  督 当摩 寿史
滝田  功 杉本 哲太 チーフプロデューサー 佐藤  敦
井出 豊造 清水 紘治 プロデューサー 佐光 千尋
藤木 浩司 伊藤 俊人   進藤 淳一
志村加奈子 西尾 まり 音  楽 佐藤 允彦
笹岡 刑事 谷本  一 企  画 酒井 浩至
野崎 刑事 水谷 誠司    


<あらすじ>
 横須賀市内で井出という不動産屋の社長が殺される事件が発生。警察の取り調べを受けたドライブレイン『レインボー』の女主人・成瀬みちるは、暗澹たる思いを隠しながら平静を装った――。

 みちると井出には、実は浅からぬ因縁があった。中学時代、両親に先立たれたみちるは、亡父の友人だった井出に引き取られたが、高校生になってその井出に体を奪われた。家を飛び出したみちるはレストランで働き、コックだった現在の夫・啓三と結婚。ところが、3年前、店を持った2人の前に井出が現れ、みちるとの関係を暴露。怒って包丁を振り回した啓三は、止めようとするみちると揉み合いになり、足を負傷してしまった。それ以来、足が不自由になった啓三がギャンブルにのめり込んだことから、店の経営は火の車になった。

 なんとか店を立て直したい、と思っていた矢先、みちるは偶然会った井出から融資の申し出を受けた。その下心を見透かしたみちるは、一度は断わるが、再度井出の店を訪ね、そこで死体を発見。だが警察には通報せず、店内にあった1000万円を持ち逃げしていたのだ――。

 みちるは、現場から指紋が出たという刑事の追求をなんとかかわした。しかし、ホッとするみちるに“盗んだ金をよこせ!”との脅迫電話。みちるはそれが井出の店内に置き忘れた借用書に関係していると思った。

 追いつめられたみちるは、自分に好意を抱くバスの運転手・滝田功(杉本哲太)に相談した。盗んだ金のこと、井手との関係、そして、啓三のことまで打ち明けられた滝田は、みちるとの将来をはっきりと意識しはじめた。

 まもなく、井出の運転手・藤木(伊藤俊人)が脅迫電話の主と判明。『レインボー』での藤木とのやり取りを啓三に聞かれたみちるは、井出の店での出来事を話さざるをえなくなった。

 昔の夢を思い出し、2人で店を立て直そう、というみちる。『レインボー』は啓三がプロポーズした時に話した“夜の虹”から取った名だ。啓三は、1000万円を見せられたものの、その金を使い1人で店を続けろ、というばかりであった。

 滝田から結婚を申し込まれて程なく、みちるは思わぬ光景を目の当たりにした。なんと杖を使わず軽い足どりの啓三が、ホステス風の女と歩いていたのだ。

 夢も希望もなくしたみちるは、その女・志村加奈子(西尾まり)の部屋にいた啓三に例の金を渡して―。