弁護士 朝日岳之助(14)
『再審』

<出演>
  <スタッフ>
朝日岳之助 小林 桂樹 原  作 姉小路 祐
花木 理恵 黒田 福美 脚  本 峯尾 基三
朝日 周平 林  泰文 監  督 田中  登
佐伯 志保 長山 藍子 チーフプロデューサー 佐藤  敦
池ノ上禄郎   プロデューサー 服部比佐夫
前島 信孝     平松 弘至
佐伯 亮介   企  画 酒井 浩至
佐伯 裕一      
佐伯 美咲      
森山 邦彦      
前島 春代      
溝口 刑事      


<あらすじ>
 刑事から弁護士に転身し再審問題に取り組んでいた池ノ上禄郎(大地康雄)が、駅の階段から転落し死亡した。朝日は瀕死の池ノ上に呼ばれ病院に駆けつけるが、結局言葉を交わすことはできなかった。

 そんな中、事故の後、池ノ上の革カバンが無くなっていたことが判明。犯罪の臭いを察知した朝日は、池ノ上がずっと関わっている再審請求事件との絡みを考えた。

 6年前に発生したこの事件は、当時、専門学校を経営していた佐伯亮介が前島信孝に殺害された案件。亮介は駆けつけた複数の救急隊員に“犯人は前島”と証言し、絶命。前島が、亮介の娘・美咲との結婚を反対され、罵倒されていたことが殺害の動機と見られていた。

 だが、当時、判事だった池ノ上は、獄中からの前島の無実を訴える手紙を見て冤罪の疑いを抱き、弁護士になって調査を進めていた。池ノ上がこれまで再審開始請求をした回数は合わせて4回。新しい証拠を掴んだらしい池ノ上は、今度こそ間違いなく最新開始になる、と喜んでいたらしい。

 池ノ上のカバンの中に再審開始請求の資料が入っていると見た朝日は、池ノ上の事務所が荒らされていたこともあり、亮介を殺した真犯人が第2の犯行に及んだと断定。8年前の事件の再調査に乗り出した。

 事件当時の佐伯邸の住人は、主人・亮介の他、後妻の志保、先妻の子・祐一の3人。志保は、亮介が訪ねてきた前島と口論して程なく、部屋を見たら亮介が倒れていた、と証言。救急隊員と同じように“前島にやられた”という亮介の言葉を聞いた、と言う。

 ところが、当時、前島が佐伯邸を出たあと家の前で衝突した、という隣家の少年・森山邦彦は、朝日に興味深い話をした。その夜の森山は自転車で塾帰り。塾の終了時刻から計算すると、前島と森山の衝突は佐伯邸に救急車が出動した50分も前だったのだ。そして、救急隊員も亮介のケガが救急車到着の数分前のものと断定していた。

 前島の話に嘘がないと知った朝日は、空白の50分の間に、佐伯邸で何かがあったと察知。再審開始の第一回事実調べに臨んだ。

 森山の証言などを基に検察に挑んだ朝日は、証言に立った志保の表情に心の動揺を感じ取って――。