[金曜ロードショー] 今週の放送ラインアップ

風の谷のナウシカ

20年前、宮崎駿によって描かれた世界に学ぶところは大きい。

本作「風の谷のナウシカ」公開はなんと24年前の1984年!「そんなに昔か?」と考えてしまう程、現在を暗示しているかのような内容と、独特の映像世界には驚かされる。今では世界的に有名なスタジオジブリも、実は本作完成後に設立されており、その後はご存知の通り数々のヒットアニメを発表し、日本アニメ興行収入ランキング上位4位、邦画興行収入ランキングでも上位3位を独占(ともに2007年版)。また来月には新作「崖の上のポニョ」が公開されるなど、とどまるところを知らない快進撃を続けている。

おそらく、ほとんどの方は本作を複数回ご覧になっているかと思うが、やはりそこは宮崎作品。見る年齢・状況が変わったからこそ違った見方ができる作品なのは言うまでもない。その当時は何とも思わなかったことや気付かなかったことが、新たに発見されることだろう。その一つとして環境問題にも興味を持っていただけたら、と考える。

本作の年代設定は、人類の最終戦争「火の7日間」から1000年余りが経過した「未来」だが「中世」的な世界が舞台として描かれている。声の出演として、ナウシカには島本須美(クラリスの声!)、ユパ・ミラルダに納谷悟朗(銭形の声!!)など、ジブリ作品ではお馴染みの声優が揃っている。また海外版では、6月21日公開予定の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」でインディの相棒役を勤めるシャイア・ラブーフがアスベルに、「パルプ・フィクション」「キル・ビル」のユマ・サーマンがクシャナ、「X−MEN」「アース(ナレーション)」のパトリック・スチュワートがユパにと、豪華な顔ぶれがあたっているのも興味深い。

余談だが、コミック版「風の谷のナウシカ」が存在するのをご存知だろうか。コミック版というよりも原作にあたるのだが、映画とは少々違った設定となっており、より一層踏み込んだ世界が宮崎駿の手で描かれている。一読してみるのもまた面白いのではないだろうか。

「火の7日間」と呼ばれる大戦争で栄華を誇った文明が崩壊してからおよそ1000年後の地球。わずかに生き残った人類は有毒な瘴気を発する菌類の広大な森「腐海」に飲み込まれようとしていた。

その腐海のほとりに、海からの風によって瘴気から守られている「風の谷」はあった。その族長ジルの娘であるナウシカは、古代文明の遺産メーヴェに乗って鳥のように飛び、腐海に巣くう蟲達と心を通わせる事のできる不思議な力を持つ娘であった。

腐海の謎を解き、人間がこのまま腐海に飲み込まれて滅亡する種族なのかを見極めるべく辺境の旅を続けているユパ・ミラルダ。彼が久々に風の谷に降り立った時、大きな異変が谷を襲った・・・蟲たちに襲われた巨大な輸送機が墜落したのだ。その輸送機にはペジテ市民が捕虜として乗せられていた。ナウシカはペジテの少女をなんとか助け出したが、積荷を燃やしてしまうように頼むとそのまま息を引き取ってしまう。

彼女の言った積荷・・・それは脈打つ巨大な塊・・・「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという巨神兵だった。巨神兵がペジテから掘り出されたことを知った西方のトルメキア王国がこれを奪い取り、その輸送中に風の谷に墜落したのだった。

墜落を知ったトルメキアの皇女クシャナは風の谷へ降り立ち、ナウシカにペジテに向かうことを命ずる。その晩、心配したユパがナウシカの部屋に向かうもナウシカの姿はそこにはなく、隠されていた地下道を進んでいくと、そこには澄んだ水と毒を出していない腐海の植物があふれる部屋があった。ナウシカは腐海の謎に迫っていたのだった。

ナウシカを乗せたトルメキア船団がペジテのガンシップに襲撃され、もろとも濃い瘴気に包まれた腐海の中に落ちてしまう。船に積まれていたガンシップで逃げ延び、腐海の湖に着水したナウシカ達・・・だがその時、森中の蟲たちが怒りに目を赤くして移動し始めた!

腐海の底へ落ちていくアスベルを間一髪救い出したナウシカだが、メーヴェは落下し流砂に飲み込まれていく・・・気がつくと腐海の底にマスクをしないで横たわっていた。二人はそこで人々が今まで知ることのできなかった腐海の秘密を知ったのだった。

アスベルに連れられてペジテへ向かったナウシカは、ペジテの計画を知る。急いで風の谷へ戻ろうとするが、邪魔されたくないペジテの船に連行されてしまう。そうしているうちにも計画は進んでおり・・・怒ったオームが大気を埋め尽くしていた!迫りくる群れに危機を感じたクシャナは、巨神兵を使いオーム達をなぎ払うことを決意する。一方のナウシカは、命をかけてオーム達の怒りを静めようとしていた・・・。

風の谷のナウシカ

キャスト

<ナウシカ>
島本須美
<ユパ>
納谷悟朗
<アスベル>
松田洋治
<ミト>
永井一郎
<クシャナ>
榊原良子
<クロトワ>
家弓家正
<ジル>
辻村真人
<大ババ>
京田尚子
<ゴル>
宮内幸平
<ギックリ>
八奈見乗児
<ニガ>
矢田稔
<ラステル>
冨永みーな

スタッフ

<原作・脚本・監督>
宮崎駿
<プロデューサー>
高畑勲
<作画監督>
小松原一男
<美術監督>
中村光毅
<音楽>
久石譲
<音響監督>
斯波重治
<原画>
金田伊功、丹内司、なかむらたかし、庵野秀明、
ほか
<撮影>
白神孝始、首藤行朝、清水泰宏
<制作>
トップクラフト
<製作>
徳間康快、近藤道生