[金曜ロードショー] 今週の放送ラインアップ

ゲド戦記

ジブリ祭り第2弾!おまけにテレビ初登場!!20年越しの企画が親から子へ受け継がれ、ついに実現!

この時代をどうやって生きていけばよいのだろうかと考えていたとき、「ゲド戦記」の企画が始まった。

2003年に完結した「指輪物語」、先頃第2章が公開された「ナルニア国物語」と並ぶファンタジー文学の傑作と言われている「ゲド戦記」。宮崎駿監督は「ゲド戦記」の古くからのファンであり、「風の谷のナウシカ」から「ハウルの動く城」に至るまで、大きな影響を与えてきたという。その映画化に対しては、多くの関係者が原作者アーシュラ・K.ル=グウィンに打診するも断られており、もちろん宮崎駿監督もその一人だった。

そして20年の歳月が流れ、ジブリ作品が海外でも評価を得たころ、逆にル=グウィンからオファーが・・・しかしその当時、宮崎駿監督は「ハウルの動く城」の製作中だったため、プロデューサーの鈴木敏夫は、息子の宮崎吾朗を起用し製作を決定、2006年の公開に至るという経緯がある。父・宮崎駿監督作品にはあまり見られない色遣いや世界観など、比べながら見るのもおもしろい。

本作品は、原作と少々内容的に異なる部分があり、その最たるものが冒頭の「アレンの父殺し」ではないだろうか。このシーンにおいてはやはり紆余曲折があったようで、最終的にプロデューサーの鈴木が、近年の痛ましい少年犯罪を鑑み「今の時代を考えると、息子が父を刺すほうがリアルだ」と発案し、吾朗監督が取り入れたと言う。吾朗監督のそれに呼応するかのように、「自分の存在を曖昧にしか感じられないのならば、他者の存在も希薄にしか感じられないのは当然で、減らない自殺や理由なき殺人の増加は、その象徴に思えます。そうしたことを目の当たりにしながら、私たちはこの時代をどうやって生きていけばよいのだろうかと考えていたとき、映画「ゲド戦記」の企画が始まりました。」と吾朗監督は語っている。

本作が初監督作である宮崎吾朗を支えるように、脚本は「海がきこえる」の丹波圭子が共同で執筆し、音楽は「半落ち」など数多くの映像音楽で才能を発揮する寺嶋民哉が担当した。
父を殺して旅立つアレンには、「TokyoTower」「木更津キャッツアイ」シリーズ、「陰日向に咲く」など、どのような作風でもその演技力を遺憾なく発揮する岡田准一があたり、本作ではアレンの2面性を見事に演じ分けた。 アレンと共に旅をする大賢人ゲドには、「妖怪大戦争」「バッテリー」等、数多くの映画やドラマに出演している菅原文太。 そして、アレンとは少々不幸な出会い方をしたものの、最後には真の名で呼び合うようになったテルーの声と歌には手嶌葵。ジブリ作品では「紅の豚」がお気に入りで、何度も何度も鑑賞していると語っている。彼女の澄み切った歌声は、6月に公開された「西の魔女が死んだ」の主題歌「虹」でも聞くことができる。



7月4日(金)『猫の恩返し』で放送した「宮崎駿の描く海と水、母と子の物語」

は下記のスタッフで制作しました。制作 テレビマンユニオンプロデューサー 佐藤寿一 関根聖一郎ディレクター 八幡麻衣子次週『となりのトトロ』の中でも『崖の上のポニョ』の公開直前情報をお送りします、どうぞお楽しみに!

均衡が崩れ始めた原因を探る旅に出たゲドとアレンは、その世界に何を見るのか。

多島海世界「アースシー」。かつて人間と龍は1つだった。物を欲した人間は大地と海を選び、自由を欲した龍は風と火を選んだ。その龍が人間界へ現れるということは、世界の均衡<バランス>が崩れてきた証拠だった。
ある夜、国王(声:小林薫)が何者かに襲われ、「アレン」と言い残し息を引き取る。

均衡を崩す災いの源を探して旅を続けていたハイタカ(声:菅原文太)は、オオカミの群れに襲われていた少年アレン(声:岡田准一)を助け、二人は都城ホート・タウンへとたどり着く。そこは奴隷売買や麻薬が横行する街・・・住民の目に映っているのは夢か、死か、どこか別の世界だった。それ見てアレンは「この町はおかしい」と感じるが、「おかしいのはこの町だけではない。世界がおかしくなり始めているのだ」とハイタカは言った。

一人で街を歩いていたアレンだが、何者かに追われるように怯え逃げた先で、少女が人狩り達に囲まれている現場に出くわす。その時アレンの顔つきが狂気に変わり人狩りを倒していく。少女を助けたアレンだったが、逆恨みから襲撃を受け、奴隷として捕まってしまう。

アレンを助け出したハイタカは、郊外にあるテナー(声:風吹ジュン)の住む家にやっかいになった。その家にはあの時の少女テルー(声:手嶌葵)も住んでいた。テルーを見るなり目を見張るハイタカ・・・彼女にあるものが見えたのだった。その頃、ホート・タウンの魔法使いクモ(声:田中裕子)のもとへ、奴隷に逃げられた報告がもたらされる。クモはハイタカの名前を聞くと「大賢人が来たか・・・」と突然態度を硬化させる。

自分がここにいると迷惑がかかると感じたアレンは、テナーの家を去り一人あてもなく歩いていた。その時突然風が巻き起こり、今まで逃げてきた影がまたもや現れ、ついにはクモに捉えられてしまう。アレンに嘘を吹き込み、真の名を言えと迫るクモ。その上、テナーまでもがクモに捉えられてしまった。

クモの館へやってきたハイタカに、真の名を知られてしまったアレンが斬りかかる! しかしそのアレンを悟し、アレンの動きを止めたと思った時・・・・
一方、テルーはアレンの影に導かれ、クモの館へやってきた。そして影は真実を語り始めた。

お互いに真の名を分かち合った二人は、クモの企みを阻止すべく、テナーとハイタカが処刑されようとしている塔へと向かった。



7月4日(金)『猫の恩返し』で放送した「宮崎駿の描く海と水、母と子の物語」

は下記のスタッフで制作しました。制作 テレビマンユニオンプロデューサー 佐藤寿一 関根聖一郎ディレクター 八幡麻衣子次週『となりのトトロ』の中でも『崖の上のポニョ』の公開直前情報をお送りします、どうぞお楽しみに!

ゲド戦記

キャスト

<アレン>
岡田准一
<テルー>
手嶌葵
<ハイタカ(ゲド)>
菅原文太
<テナー>
風吹ジュン
<クモ>
田中裕子
<ウサギ>
香川照之
<国王>
小林薫
<王妃>
夏川結衣
<女主人>
倍賞美津子
<ハジア売り>
内藤剛志
<ルート>
飯沼彗

スタッフ

<原作>
アーシュラ・K.ル=グウィン
(「ゲド戦記」(清水真砂子訳・岩波書店刊))
<原案>
宮崎駿
<監督>
宮崎吾朗
<脚本>
宮崎吾朗、丹羽圭子
<プロデューサー>
鈴木敏夫
<製作>
スタジオジブリ
<作画演出>
山下明彦
<作画監督>
稲村武志
<美術監督>
武重洋二
<音楽>
寺嶋民哉
<色彩設計>
保田道世
<デジタル作画監督>
片塰満則
<映像演出>
奥井敦
<録音演出>
若林和弘
<整音>
高木創
無題ドキュメント